スカースディールの週末
               BGM by Kaseda Music Labo

             1.窓の朝陽
               立ち上がる部屋からの眺めは白一面
               真新しい地球の誕生のように、
               木々の枝も、家々の屋根も、
               見下ろす道路も、
               雪のヴェール

               静かなのだな―――
               何も動かぬ外の斜面を見つめる
               うすい影のうねる雪の表面に、
               数羽の小鳥達が跳ねて、朝陽を浴びている
               「家族連れかも知れない」

               ニューヨーク、スカースディール、セントラルパークウェイの一角
               自然植物園の脇にあるウッズヴィレッジの一室に
               眼を覚ました雪の朝
               マンハッタンから30分の別世界
               私は外に出て人気のない森を歩く

               この雪は新しい雪だ
               新しい雪にあたらしい陽の光が射している

             2.駅を見に行こうか!
               丘を越えた河の畔、石橋の向こうに
               ほんの切符売り場に屋根を掛けただけといった可愛い駅舎が、
               冬木の枝に蹲るように建っている
  
               線路の向こうには、
               赤れんがを積んだショップモール
               洒落た雪の朝のティータイム
               スカースディール駅前

             3.買い物に出ようか!
               家族の会話は車の中  
               孫娘ミサは特等席の主役、ママのとなり
               食べたいものはいちごとアイスクリーム
               もう一つ丘を越えて、
               ハイウェイの先でショッピング
  
               牧場の経営するスーパーは人でいっぱい
               皆で山盛りの買い物、ミルク、パン、野菜、くだもの、etc.
               ついでに昼食、ミサはフーセン持ちながら ―――
  
             4.ミサ!ディズニーのショーを見に行こうか
               
               ワシントンブリッジを渡ってニュージャージーへ
               コンチネンタルスタジアムのオンアイスショー
               出し物は「ビューティーアンドビースト」
               ミサはミッキーマウスを指さして、そして、
               やがて‐‐‐‐お休みタイム

               ミサ、暗くなったから帰ろうか!
               パパの車はUターン
               暗くなったからかえろうな!

             5.ハドソン川の西サイドから、光るマンハッタンの映る車窓
               今再び、ウィークエンドの団欒を呼び戻す煌めきが、
               絶えないように、絶えないように

               車はスカースディールに向かって走りつつ
                                              (01.01.28)
  

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