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はなはサンフランシスコで屋根上が観覧席になった2階建てバスに乗って以来、「市内観
光はこれに限る!」と二階バスのファンになった。この街にもあちこちでその姿を見止める
と「あれに是非乗ろう」ということになった次第である。
バスは中央駅から出るという説明だったので、私たちはホテルの前ロジェ広場の向かいに
あるショッピングセンター「シティー2」で昼食を済ませ、歩いて行った。何のことは無い
後で分かったが、ロジェ広場にもストップがあり、切符は1日中乗り降り自由で使えるので
そこで乗れば良かったのだが、労を多くしてしまった。
中央駅を出発したバスは先ずロワイヤル広場から王宮の丘を南に向かって進み、ゴチック
のノートルダム・サブロン教会から最高裁判所正面・ルイーズ広場で眺めた裁判所の建物の
装飾の見事さには本当に息を呑むといいたいくらい――。
再び王宮の正面(屋根は今復旧中の東京駅といかにも同じな)に戻り、そこからサンカン
トネール公園に向かって坂道を登って行った。
目の前に現れたのは「ブルッセル・ルクセンブルク駅」であった。この駅はベルギーにと
っては意義深い駅で欧州連合の機関が集中しているウロップ地区にある。開業した1854
年には国王レオポルド1世に因んでカルティエ=レオポルド駅と名付けられたのであるが、
2000年5月28日に列車の主要な目的地であるルクセンブルクに改称されている。広大
なレオポルド公園の一画をなすが如く、大きな瀟洒な建物である。
そこから前日訪ねたEU本部に至る地域は、大規模な再開発が行われ企業の集積も進んで
いる由、周辺が大きく変わっても昔からの旧駅舎の正面はそのまま歴史の面影を残されると
のことであった。EU構想への思い入れはしかと進められているのである。
サンカントネール公園の噴水を前景に凱旋門と並ぶ博物館群を見て、EU本部の前を通り
坂道を下る。国会議事堂を経由し、植物園を眺めながらジョルダン・ボタニック通りの坂を
下りるとショッピング街ロジェ広場である。
「シティー2の前で乗れば良かったのか!」とはなと顔を見合わせながら、見慣れたホテ
ル近辺を通過していく。北駅前からワールド・トレードセンターの間を西に向かうとマクシ
ミリアン公園を左手に見て郊外のヘイゼル宮へ向かう。
ヘイゼル宮というのは呼名で、ベルギー独立100周年を記念して1935年な開かれた
万国博覧会の会場跡11棟の建物である。現在は見本市会場として使われている由、万博モ
ニュメントとして造られた銀色に光る9つの大きなボール「アトミウム」が宙に浮かぶのが
見えた。一番高いボールは102mの高さからの展望レストランになっていて、隣り合わせ
のブリュッセル王の居住用宮殿(ラーケン王宮=非公開)の遠望や、近くのラーケン公園が
見渡せて好評のようだ。
ヘイゼル宮にはレオポルド2世が1900年のパリ万博から運んできた日本館と中国館が
ある。バスがその前を通ってくれたので日本館の五重の塔を見ることができた。
観光バスはグラン・プラスの近くで一周を終わる。
私たちはそこで降り、再び繁華街を巡って過した。
ガルリー・サンチュベールは、ヨーロッパ独特のショッピングアーケードである。
1847年に完成したヨーロッパでも最も古いギャルリーのひとつということである。要
するに高級民族のショッピング街で、店舗の構えから客あしらいに至るまで歴史的に上流の
雰囲気で貫かれていてお洒落ではある。
グラン・プラスのすぐ近くにあって天井の高い3階に見えるアーケード。女王、王、王子
(Galerie de
Reine,du Roi,des Princes)と3つのギャルリーに分かれていた。
ブティック、カフェから刃物や家具も洋服や靴など今風に言うと高級品マーケットとでも
言おうか?専門店街?百貨店なのだろうか。劇場もあった。
ともかく建物の装飾が美しい。私たちは王族専用の菓子を売ってきたという店でワッフル
を買った。
このサンチュベールの真ん中辺りからモネ劇場に抜けていく通りがレストラン街なのだと
ガイドから教わっていたので、私たちはそこでベルギー流の夕食を楽しもうと店を物色した。
少し早い時間であったし、空いている店を選んだが、やはり会話がスムーズでなく、結局
ベルギー海鮮の英語メニューから選ぶことになった。しかし、逞しい男性のボーイが楽しく
相手をしてくれ、新鮮な海老を美味しく食べれて良かった。
風次郎
ギャルリー・サンチュベール
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