☆☆☆

風次郎の世界旅
 パースの花を観る旅
(6)

music by KASEDA MUSIC LABO

         
      世界遺産フリーマントル刑務所                  レストランのジャカランタ   

     パースの花を観る旅(6)

                6、フリーマントル

                               フリーマントルはパースから下ってくるスワン川の河口にある歴史的港湾都市である。
                               1829年イギリス海軍の船長 チャールズ・フリーマントルが沿岸に着き、"スワン川植民地"
                              の建設を開始した。街の名前はそれに因んだものである。
                               ここにはイギリス統治時代からの歴史に名高い世界遺産「フリーマントル刑務所」があり、
                              19世紀から続く港の市街地がそのまま今も賑わっている。
                                
                               フリーマントルの港は、インド洋に面した港街としての機能も充分発揮され、現在年間2千万
                              トンもの荷捌きが行われているとのことだ。
                               私たちが下船したヴィクトリア埠頭には、新しく作られた「西オーストラリアマリタイムミュージ
                              アム」があり、その中には、難破船のギャラリーがあって、数百年前に難破したオランダ船バタ
                              ヴィア (Batavia)の船体が置かれ、また1983年のアメリカスカップで優勝したヨット AustraliaIIも
                              ここに所蔵されていた。
                               第二次世界大戦時のフリーマントルは太平洋戦域第2番目の連合国軍潜水艦の基地として
                              使われていたところである。アメリカ軍がフィリピンに進軍するまで、最大でアメリカ艦125
                              隻、イギリス艦31隻、オランダ艦11隻が集結していた。
                               最近のオベロン級潜水艦、HMAS Ovensも博物館の建物の隣に置かれていた。

                               下船した私たちはすると、歩いて鉄道の駅前から真っ直ぐ続く市街地に向かった。
                               街は「Froe」の愛称をいただいている飾られたカラフルな建物が立ち並ぶマーケットで、
                              たまたま日曜日とあって通りには出店、屋台も並び、大道芸人も出たりして賑わっていた。
                               世界遺産のフリーマントル刑務所はサッカースタジアムと並んだ丘の上にあった。1850年
                              代に英国からの囚人によって建てられ1991年まで実際に使われていた。が、今は使われて
                              おらず専ら観光用の遺産となっている。
                               一通り散策を終えて丘を降りるとマーケットの外れにあったカフェの庭にジャカランタの木
                              が満開の花を咲かせているのを見つけた。今回の旅ではジャカランタを見るのはテーマであっ
                              たから、妻はなは喜んで近寄っていった。この旅ではジャカランタを見るのはこの時が初めて
                              だった。
                               私には日本で見る夏の花「ムクゲ」の紫に似ているように映ったが、元は熱帯アメリカに分
                              布するノウゼンカズラ科の低高木のようだ。昨今南アフリカの都市プレトリアの市街地に数万
                              本のジャカランダの木がある事が有名になっている。 

                                                          ○

                               マーケットには日用品の店やブランド物を扱うブティックもあったが、カラフルな果物を扱
                              う店に大勢人が集まっている。魚介類など市内の住民の食膳にのるもがたくさん並べられている。
                               はなと私は、土産品を物色したり、大道芸人のシャボン玉の芸を見たり楽しみながら、道路
                              の木陰に席を求めて、近くのカフェのアイスクリームを運んでもらって休んだ。
                               休日の道路には無造作にテーブルとイスが置かれて寛げるようになっているのだが、色々な
                              人の出入りがあるのが、楽しく気が休まる感じがした。

                               私たちのグループは夕方4時の列車に乗ってパースに帰ることになっていた。
                               駅も列車も空いてゆったりだったが、何よりも感心したのは自転車が市民権を得ていること
                              である。駅にはマイサイクルを置くスペースがあり、電車内にも持ち込んで置く為のスペース
                              が確保されているのであった。パースまでは4〜5の駅を止まって約40分の乗車ではあった
                              が、注目していると自転車を持ち込んで乗り込む客も違和感なく、そしてみんなきれいな自転
                               車を持って利用している事に驚いたりもした。
                               パースの駅で見ていると改札口も上手く配慮されている様子が分かった。自転車社会は昨年
                              アムステルダムで、公道には自転車走行路が確保されている様子を見たが、この国の列車内に
                              持ち込むシステムは中々感心させられる。良いことだと思う。

                                                       ○
 
                               パースの駅から歩いてノースブリッジの繁華街を夕食会場の中華レストランへ向かった。こ
                              ちらも日曜日の夕方と言うことで賑わう時間だったから人混みの中であった。
                               地元の人、英系の白人が多いのかと思っていたが、このパースの繁華街も世界にその進出著
                              しい中国人のパワーが感じられた。中国語と東南アジアの言葉が、いたるところで叫ばれるよ
                              うに響いていた。
                               イタリア、フランスのレストランやインド料理の店もあったが、日本料理の店は目立たなか
                              った。
                               私たちは「龍門」というネオンでデコレーションを施した建物の中華料理店でその日の夕食
                              を終えホテルへ戻った。 
              

                
               マーケットの店先                 駅でも自転車を引いて出札

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