☆☆☆

風次郎の世界旅
 パースの花を観る旅
(10)

music by KASEDA MUSIC LABO

                
             ジャカランタの並木道                   ロンドン・コート   

     パースの花を観る旅(10)

                10.パースの繁華街

                                昼を過ぎた頃、私たちはキングスパークからパースの中心市街地に降りてきた。
                                パースの中心地はトレインステーションとその鉄道を挟んで北側の、私たちが宿泊したノース
                               ブリッジ地区と南側のショッピング地区、さらにその西ウェストパースに区分される。
                                私たちはショッピング地区にある免税店を集合場所にして昼食時をフリータイムで過ごすこと
                               になった。
                                地域は縦横の区画もストリート名もはっきりしていてわかり良かった。
                                縦のメインであるウィリアムストリートとバラックストリートの間の数ブロックが最も観光客の集
                               まる地域とのことで仲間は三々五々散って行った。
                                はなと私は親しくなった少人数の仲間と一緒に、先ずはフードコートで昼食を済ませることに
                               しようということになった。添乗員の南出さんが用意してくれたハンディマップがとても役立っ
                               た。
                                すぐ目と鼻の先にあるパースで一番高いビル「ENNEX100」の2階がフードコートにな
                               っていた。中華、フレンチ、イタリアンなど何でもあった。日本の寿司まであったがそれは納得
                               がいきそうもなかったので私たちはイタリアンと中華をまぜこぜにしてプレートにもらい、フリ
                               ーのテーブルで寛ぎながら食べた。キングスパークで随分歩いたから腹が減っていてとても美味
                               しかった。
                                食後、横の通り「Hay Street Mall」からガイドブックにも出ている「 London Court」を歩い
                               た。London Courtは1937年に建てられたアーケードで、記念すべきビッグベンを模した飾り
                               時計や中世ヨーロッパ調のアンティークな雰囲気が観光客を集めているようだ。土産物店や伝統
                               工芸品(革製品など)を扱う落ち着いた店が並んでいたので、旅の記念になりそうなものを探し
                               たがとうとう見つける事が出来なかった。西オーストラリアは貴金属の生産でも脚光を浴びてい
                               るようだが、ここには目立ったものは無かった。もちろんその方は目の保養の対象だから期待だ
                               けではあったが――。
                                縦のもう一本のメイン、「バラックストリート」との角がスターリングガーデンと名付けられ
                               た小公園になっていて見ごたえのあるジャカランタが咲いていた。折しも丁度この国の有名競馬
                               が行われている最中で着飾った地元の男女が設置されたテレビでの中継を囲んで盛り上がりを作
                               っている風景はローカル色があって良かった。
                                競馬の催しは、かなりステイタスな社交の行事となっているらしく、男はスーツ、女はドレス
                               を纏って街中にも繰り出すのだという。

                                私たちはHey,streetのマイヤーデパートに寄り、西オーストラリア産の食品コーナーで菓子や
                               チョコレートなどの土産品を買い込んで時を過ごした。

                                                              ○
 
                                帰路へ 

                                今日も一日晴れて良かった。傾き始めた西からの陽が窓に差し込み、眩しい。
                                空港に向かうバスがハイウェイに乗って走り始めると「いよいよこの旅も終わるのか」との気
                               になる。
                                行はよいよい‐‐‐で旅の始まりは期待感にわくわくする胸の内も、帰らんとするときは些か
                               沈んで、時には感傷さえも湧き上がる。でもそうあるときは旅が良い思い出と感慨に詰まってい
                               るからであろう。むしろそんな気分に浸れて良かったと思う。
                                その間30分、まだ新しいガラス張りのパース国際空港は西からの陽に光っていた。
                                荷物検査の厳しいと言われる国だから、とくに食料品のお土産に少し心配はしたが、時間がか
                               かった割には皆何もなく出国手続きを終えて、来た時と同じバンコク経由の航路で帰路に着くの
                               である。

                     
                      Hey,street Mall                  街角の教会

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