☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
         
風次郎のColumn『東京楽歩』 (No715T−183)
                                                                                                 

                   
                                          木槿と百日紅
                                             

                  夏の終わりの花

                        コロナ禍と暑さの夏が過ぎそうだ。
                        私は、「コロナ禍は3年は収束しまい」と思っていた。過去の歴史を振り返って
                       も、ヨーロッパのペスト、スペイン風邪、アジアの香港風邪などどれも見極められ
                       ないまま3年ぐらいが過ぎている。そろそろ終盤にと期待するが、果たしてどうか
                       は分からない。
                        信州の農業を営む知り合いに聞くと、暑さ続きは良いばかりではなく、農作物は
                       不作だと言う。夏野菜の軒並みの値上がりがそのさまを示しているようだ。

                        只、そんな中で、健康維持のための東京で日課にしているウォーキングで眺める、
                       道端の草木は、暑いのが好きなのかとても勢いが良く、いづれも見事な花を咲かせ
                       て、強い太陽光にも正面切っているようで頼もしくみえた。
                        いよいよ夏も終わりに近づいて、このところは長い夏の間咲き続ける木槿と百日紅
                       の花の真っ盛りだ。
                        木槿(むくげ)の白い花は比較的大きく、どこからも目立つ。
                        芙蓉に似たアオイ科のこの花は、性質は丈夫なため、庭の生け垣や公園樹にも利
                       用され、花材としても使われ、夏の御茶事の生け花として飾られたりして親しまれ
                       ている。
                        南天寮のある冨士見高原はアララギが集ったところだが、その代表的な歌人斎藤
                       茂吉は歌集『あらたま』で、
                        ――雨はれて心すがしくなりにけり窓より見ゆる白木槿(しろむくげ)のはな――
                       という歌を詠んでいる。只、この歌は夏の始まりの頃に詠まれたのかもしれないが、
                       夏色の「白」は特に雨上がり、清々しさを感じさせる。

                        百日紅は7月のうちから咲き始め紅を中心に蕾と色を競っている。市内の街路樹
                       にも多く取り入れられ、今年はまたいつに増して花が艶やかに見える。
                        木登りが上手な猿でも滑り落ちてしまうという意味で名前が付いたのだそうで、
                       そんな…サルスベリが猿でも滑るような樹皮をしていることから生まれた花言葉が
                       「不用意」ということらしい。

                        そろそろ夾竹桃が咲き始めるだろう。
                        あちこちでテッポウユリが咲いている。数が目立つが、今年は花が小さいように思う。

                        長く強烈な暑さをもたらした夏が去ろうとしている。

                                                                    風次郎                                                                      

                                  

ルマガ・風次郎の「東京ジョイライフ」「東京楽歩」No184へ 
メルマガ・風次郎の「東京ジョイライフ」トップへ
風次郎の「東京ジョイライフ」ホームページのトップへ
風次郎の「八ヶ岳山麓通信」のトップへ
風次郎の「世界旅」へ