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風次郎のColumn『東京楽歩』 (No686T−173)
                                                                                                 

                                  
                                          武蔵国分寺薬師瑠璃光如来   

             武蔵国分寺薬師堂御開帳

                     今日は年に一度の御開帳日である。昨年は雨が降っていて人出も少なかったが、昨
                    夜の雨もどうにか上がって穏やかな日になった。

                     国の重要文化財、武蔵国分寺薬師堂の木造薬師如来坐像の開帳は例年、10時から
                    法要が行われ、その後16時頃まで自由に拝観が許される。
                     平安時代末頃の作とされる寄木造り、座高1.91mの座像は、鎌倉時代末期の作。
                     分倍河原の戦で敗れた新田義貞が放った火で武蔵国分寺が焼失した際も、この仏像
                    は難を逃れ、寺の縁起には、自ら逃げ出して無事だったとの伝説が記されているとい
                    う。
                     その後、その新田義貞が金堂跡付近に薬師堂を寄進し、この仏を安置した。現在の
                    薬師堂は北側の高台に仁王門も合わせて江戸時代中期に再建されたもので、その木材
                    の一部は、新田義貞寄進の薬師堂のものが使用されているという。
                     左右に日光菩薩・月光菩薩を脇侍に、薬師三尊の形をとり、その左右に眷属として
                    十二神将を従えている。
                     奈良時代に聖武天皇が国家安泰のため創建された国分寺の由緒を継する真言宗豊山
                    派医王山最勝院国分寺の本尊は、薬師堂にある木造の薬師瑠璃光如来である。
                     別に現在の本堂には、阿弥陀如来さま(非公開)もお祀りされている。 
 
                     薬師如来とは、薬壺を持ち病気を治す仏様として知られる、如来の一尊である。
                     そもそも仏教の修行が進めば菩薩の時代を経て、人間が解脱し悟りを開いた状態、
                    如来になるのであるが、前の菩薩の時代に「十二の大願」を立て、その大願を全て果
                    たさねばなりません。十二の大願の中には「病気の災いを除き安楽を与える」という
                    ものもあり、この大願を果たしたことから医薬を司る仏という意味で薬師様には「医
                    王」との別名もあるのだ。

                     仏教では西方極楽浄土の阿弥陀如来に対し、薬師如来は東方浄瑠璃界(いわゆる現
                    世)の教主とされている。阿弥陀如来は死後の来世の平穏を司る仏なのに対し、薬師
                     如来は現世での苦しみを取り除き安泰を司る仏として扱われているのである。
                     はじめて人間で悟りを開いたのは釈迦であり釈迦が仏教の開祖であるが、仏教が広
                    まるにつれ、徐々にその教えが分化したり密教が栄え始めたりした。そんな中で、薬
                    師如来、阿弥陀如来など、釈迦以外にも悟りを開いた如来が現れ、大日如来という仮
                    想の存在も生まれまたと伝えられている。

                                             〇

                     今年の御開帳は参拝客が行列をつくっていた。私はこの史跡を時々訪れているが、
                     今日は、妻はなと連れ立って薬師堂に参拝した。年に一度という御開帳がより一層そ
                    の仏の尊さを極めているように思われるのであろうか。

                                                                  風次郎

    
両脇の日光菩薩・月光菩薩と十二神将

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