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風次郎のColumn『東京楽歩』 (No678T−172)
                                                                                                 

                                  
                                                   是政橋

             多摩川サイクリング(2)

                     良く晴れて暑いくらいの午後であった。
                     家を出て、府中街道を南下する。刑務所、や府中市民球場を左に見、府中の新旧
                    甲州街道を跨ぎ、街中を抜けて市役所前の坂を下ると左手が東京競馬場である。そ
                    こから少しの坂を上って多摩川土手へ出ると、是政橋である。府中街道はこの橋で
                    終わり、橋の向こう側は川崎街道に引き継がれる。
                     是政橋は府中市と稲城市を結んでいるが、旧くは多摩川の「是政渡し」があった
                    交通の要衝だった処だ。昭和16年に木造橋が架けられ、現在の鉄筋コンクリート
                    橋は1957年(昭和32年)に完成したものだという。府中街道の慢性的な交通渋滞、
                    交通量増加により橋の老化が加わり、改善工事が施されるようになった。
                     1998年(平成10年)に第1期工事が竣工して掛け替えられ、引き続き、第2期工
                    事が2011年(平成23年)3月に完成した。これにより下線が合わせて4車線の車道
                    とゆったりとした歩道の備わった、堂々たる風格と見栄えの良い吊り橋となったの
                    である。
                     川風がいつものように気持ちいい。川面のキラメキが背丈を増した草原の靡くリ
                    ズムと一体化してとても綺麗だ。
                     自転車を川下に向けて数台の競輪選手たちの群れ行く後を流して走る。登戸近く
                    の多摩水道橋まで行ってみることにした。

                     右岸を下り始めると、府中市の民家が途切れたあたりに、小柳公園を挟んで東電
                    の発電所と都の下水処理場がある。その先はすぐに中央道から川崎街道方面に結ん
                    でできた大きな吊り橋型の近代橋稲城大橋有料道路の下を潜った。
                     さらに進むと、サイクリングロードは多摩川原橋(たまがわらばし)の手前から
                    河原内に設けられ、そのまま河川敷を京王相模原線を過ぎるまで続いていた。

                     多摩川原橋は旧橋が1935年(昭和10年)に架けられたのであるが、現在の橋は、
                    1998年(平成10年)に上流側、2006年(平成18年)に下流側が改修完了し現在の4
                    車線道路となったのである。
                     土手の左手には京王閣競輪場を見、下流約1kmには京王相模原線多摩川橋梁が架
                    かる。川の対岸からは二ゲ領上河原堰堤が延びて流れの半ばに小滝が白い線を繋げ
                    ているのが見える。陸側は住宅地の先が日活撮影所である。

                                         
                                            多摩河原橋

                     坦々と走り東急東横線の多摩川橋梁を過ぎると五本松公園という緑陰にベンチの
                    置かれた公園があり、強い日差しに半裸の人たちが寛いでいた。松林に囲まれ、な
                    るほど5本のそれらしき松もたっている。調布市により、この辺りには他にもいく
                    つか市民公園として設置され、川沿いの道は彫刻の道遊歩道と呼ばれているようだ。
 
                     ロードは狛江市に入り、世田谷通りの多摩水道橋に到達した。すぐ先に登戸駅に
                    向かう小田急小田原線の多摩川橋梁が見えていた。
                     多摩水道橋はその名の通り、道路と水道管が一体となった構造であるが、アーチ
                    型のエメラルドグリーンが美しい橋である。
                     この場所にはもともと「登戸の渡し」という渡し船があったのだが、1953年に旧
                    多摩水道橋が完成し渡しはなくなった。1997年には道路渋滞の緩和対策として片側
                    2車線に歩道も追加拡張された。
                     多摩川の橋の歴史は思いのほか浅く、ほとんどが戦後に建設されたものなのであ
                    る。
 
                     私は多摩水道橋を渡って神奈川県側に映り、今度は対岸を是政橋の向かって引き
                    返した。
                     右岸は左岸に比べ土手の走路も素朴で(舗装は行き届いている)人の集まる公園
                    などは無いので、川風を受けるには爽やかな気がした。

                                                                 風次郎                 

                               
                                              多摩水道橋

  

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