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風次郎のColumn『東京楽歩』 (No650T−162)

   

                                      武蔵国分寺講堂復元図                                                                                                         

          国分寺史跡樂歩(6)  
                          (概要 大半の資料は現地展示、資料館より収集させていただきました)                    

                            金堂北面の石段を下りて伽藍中軸線上を講堂に向き合うと、平成23年の発掘によって
                           確認された通路がある。
                            通路の幅員は約4、2m長さ29、5mである。復元されたこの通路は、南北に4本の
                           石列が並行して走り、石列と石列の間には礫と瓦片を一面に敷き詰め、通路盤を形成して
                           いる。通路脇に柱穴列が無いことから屋根は伴わない構造で、僧侶が金堂と講堂の間を往
                           来するために使用されたものと推定されている。

                            この通路から、講堂基壇に向かう。南側には、通路を挟んで約6mごとの間隔をおいて
                           東西に3基ずつ、計6本の幢竿遺構が確認されている。柱穴の掘り方は役1m四方の方形、
                           深さは90cm前後、幢竿柱の径は20cmと想定されている。
                            金堂基壇の南側と同様に、講堂でも建物の威容を示すための幡が掲げられていたのであ
                           った。

                            講堂

                            講堂は、経典の講義が行われた建物である。
                            武蔵国分寺の講堂は、桁行5間、梁行4間の二面庇の東西棟礎石建物として8世紀中頃
                           に創建されたのであるが、9世紀後半に大規模工事が行われ、東西両側に各1間を増築し
                           て、金堂と同規模である桁行7間の四面庇建物として建て替えられた。
                            講堂の基壇は、創建、再建とも瓦積外装で、乱石積外装を施す金堂や七重の塔とは大き
                           く様相が異なっている。建物の再建に伴って基壇自体も東西に増築しており、その規模は
                           東西約42.2m南北約22.6mを測る。

                            講堂の先は畑と現在の武蔵国分寺が関与する墓地となっている。右手の参道から桜門を
                           通って本堂に通ずるのであるが、講堂から眺める北の正面、国分寺罫線には重要文化財薬
                           師如来坐像(木造(彫刻)- 平安時代末から鎌倉時代初期の作)を祀る薬師堂への石段と
                           そこに構える仁王門が伺える構図だ。(既刊、国分寺史跡楽歩(2)参照)

                                                       ☆

                            武蔵国分寺の発掘は国と国分寺市の連携で、遅々としているものの着々と進んでいる。
                            同時に、歴史の展開とともに変化してきた今日までの姿は少しづつ解明されているよう
                           である。
                            小生のように、散歩がてら広大な史跡を歩き、解説に見入るファンも増えているようだ。
                            資料館も訪れるたびに新味があり、興味が湧く。

                            続けて西側に歩き、府中街道を越えて、国分尼寺へ廻ることにした。
                                                                            風次郎

                        
                    金堂〜講堂通路と幢竿                復元されている通路

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