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風次郎のColumn『東京楽歩』
(No637H-048)
咲き始めた 「シシウド属」の花シシウド
東京楽歩(No637) 私的花語り(No48) シシウド(猪独活)
今年の気候は植物にとっては順調なのでしょう、散歩道になっている新付中街道の脇には
もうシシウド(猪独活)属が花を咲かせはじめました。
夏8月頃の日の当たる山地に生え、葉は手のひらの倍ほどもあり、背丈は約2メートルに
もなります。
子供のころ、夏の野山を駆け巡って遊んだ時によく見かけ、転んで擦り剝いたら、この木
の幹を折って汁を塗り付けると治ると言われて、この植物を覚えたことを思い出します。
シシウドはセリ科シシウド属の多年草です。同じ属に似ているミヤマシシウド(深山猪独
活)があります。どちらも大型であることから、遠くから同じように目立ちますが、しかし、
ミヤマシシウドは亜高山帯~高山帯下部の開けた草地に生え、茎に毛がないこと、シシウド
より背が低く(60~100cm)小葉は細く、先は長く尖ることなどで区別できます。ミ
ヤマシシウドは本州の東北地方南部~中部地方分布し、シシウドは本州、四国、九州とどち
らも自生している場所が広いようです。
シシウド(猪独活)は、茎は太く有毛で、高さ1~2m、上部で分枝しています。
葉は大型2~3回羽状複葉で、小葉は長楕円形で長さ6~10㎝、鋸歯があります。
頂小葉の基部は翼状に流れ、葉柄の基部は広がり、茎をふくらんで包みます。
そして、枝先の大型の複散形花序に白色の小さな花を傘状に密につけます。小総片はあり
ません。この花は、広楕円形で長さ6~10㎜の果実となり、両側は広く薄い翼のようにな
ります。
和名はウドに似て、見栄えが剛壮なことによると言われておりますが、また一説には冬場
にイノシシが掘り起こして食べるのに適しているからついた、とも言われています。
根茎は漢方で独活 (どっかつ) といい、発汗・鎮痛薬とするために採取されるのです。
シシウドは芽を出すときに葉が数枚出てきて最後に中心から芽を出すのですが、この中心
の芽を採取します。この中心の芽がその後大きくなり、このときその他の葉も同じように大
きくなるためにどれが中心の芽かわからなくなることがあるようです。
その中心の芽から 花が咲き種子をつけます。余談に、この芽が「クマ」の大好物で、クマ
が大きな体をシシウドのそばに横たわりこの芽を根元から食べると言われています。
咲き始めた白い小粒の花はむしろ可憐で、名前からくる豪壮さよりも、今は梅雨時を慰め
るに相応しいさわやかさを感じさせられる花に見えます。
風次郎
シシウドの「芽」と「葉」
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