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風次郎のColumn『東京楽歩』  
  (No634H-047)
           
             「昼顔」の花     

                                                         
       東京楽歩(No634)  私的花語り(No47)    「昼顔」                       
                                                                

                       道端に朝露に濡れた「昼顔」の花も見る日が多くなった。同じような風情で朝顔の色濃い花も並ん
                      だリするが、朝顔は名の通り朝だけ咲いてすぐに萎んでしまい、日中咲き続ける昼顔の桃色は酷暑に清
                      々しい。

                       「昼顔」は、日本原産の在来種であり、北海道から九州までの日本全国に分布する。
                       国外では朝鮮半島、中国にも分布するという。
                       日当たりのよい野原や道端、線路際、空き地、河川敷などに普通に自生し、ヒルガオ科の植物。カタ
                      チはアサガオに似た桃色の花を咲かせる。

                       和名「ヒルガオ」の由来は、「昼の顔」の意味するところから名付けられたと言われ、花が咲いてい
                      る時間帯が、朝から夕方まで咲き続けているため、「ヒルガオ」と呼ばれているという。
                       日本には古くから自生しているが、奈良時代末期にできたとされる『万葉集』では、美しいという意
                      味を表す「容」の語を当てて、容花(かおばな)として記載があるそうだ。奈良時代に朝廷が派遣した
                      遣唐使によって、中国(唐)よりアサガオ(朝顔)が持ち帰られたときに、アサガオに対する呼び名と
                      してヒルガオと呼ばれるようになったという伝説もある。

                       日本では、地方により様々な呼び名があり、おこり花、かみなり花、てんき花、雨ふり花、など色々
                      な地方独特の呼称もあるようだ。
                       英語では、バインドウィード(Bindweed:「巻き付く雑草」の意) 、フォールス・バインドウィー
                      ド(False bindweed:〈セイヨウヒルガオに対する〉偽ヒルガオの意味)、中国名(漢名)では、日本
                      天剣(にほんてんけん)、或いは、旋花(せんか)とも呼ばれている。

                       昼顔はふつう結実しない。
                       アサガオは自花だけでも受粉をすれば種子をつくるが、ヒルガオのそれは異なり、自分の花(自株)
                      の雄しべの花粉を、自分の雌しべにつけても実ることはない。種子をつくるためには、他の株の花粉
                      がつかなければならない。そのため、地下茎で増殖するヒルガオにとって、異株がたくさん育ってい
                      る場所でない限り、種子を得ることは難しいのである。
                       アサガオは鑑賞用に栽培される園芸植物であるのに、同類のように思われているヒルガオは地下茎
                      が長く伸びて増殖し、一度増えると駆除が難しいため、大半は雑草として扱われることとなり、清楚
                      な身に損と思われる処遇を受けているように思う。

                       一方、昼顔は薬用植物であり、民間では利尿薬として広く利用された。
                       生薬である旋花(中国名)は、夏期(開花期)の茎葉がよく伸びたものを刈り取り、水洗いして2
                       -3cmほどに刻んで、天日干しまたは陰干しして調製され、利尿、強精強壮、疲労回復、糖尿病、高
                       血圧予防に役立つとされる。また、天日干しした葉を煮出してお茶代わりに飲むと、疲労回復に役立
                       つとされている。

                        花言葉は、「絆」、「優しい愛情」、「情事」、「友達のよしみ」、など弦が絡むことに連想され
                       る。際どいものもあるが、因みに青い品種の花言葉は「楽しい思い出」となっている。

                        手折り、窓辺に飾る花ではない。暑い日に野辺で見つめる花である。

 
                                                                              風次郎

       

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