☆☆☆

風次郎の世界旅
 イタリア2007
(17)

music by KASEDA MUSIC LABO

   
   サンタ・マリア・マジョッレ教会の朝

イタリア2007春(17)
ローマ ―1―

               バスはローマの街に入っていった。
               春の夕陽がバスの前方から射し込んできてそれを浴びながらの入城である。
               前に来たときは初冬であった。彼方此方と歩いた経験があるので少し懐かしい感じがした。所々で古い城壁のあとが窓に
              映ったりすると尚更であった。
               地図を広げるとアッピア街道をサン、ジョバンニ教会へ向けて走り、メルラーナ通りをサンタ、マリア、マジョーレ教会へ向
              けて走っているのが分かった。サンタ、マリア教会のローマで最も高い鐘楼の向こうに夕焼けの空が広がっていた。
               ホテルはテルミニ駅の近く、五百人広場に面した「ロイヤル、サンティーナ」。すでに夕食の時間になっており、各人は部屋
              での寛ぎを取る間もなくディナールームへ集まることになった。
               私たちの部屋は2階のツインルームであったが入室するとすぐに隣室の話し声が響いているのが聞こえとても気になった
              ので、部屋替え要求した。ジョイントルームになっているため境のドアが薄くてどうしようもないらしかった。ツインルームに余
              裕がなく、結局3階のダブルベッドの部屋になったが致し方なかった。新家さんが奮闘してくれて、翌日は5階のツインへ移
              ることができた。その部屋は五百人広場から国立博物館がベランダから見渡せる良い部屋でとても気に入った。

               夕食は安江夫妻と同じテーブルを囲んだ。一日を振り返り、楽しかったことを並べあう楽しいひと時であった。ナポリで昼に
              食べた白身のさかな(姿煮)がここではフライで出てきた。どこでも全般に野菜が少ない感じの食事であったが、ボリュームと
              しては少なめで私にはその方が体調を崩さず良かったのか、体調が成田を発つときより良いような気がした。
               もっとも私は強烈な花粉症であるから、それをイタリアに来て忘れたのが良かったのかもしれない。それにアルコールも控
              えめにした。 ブルーベリージャムでデザートのケーキをいただいたが美味しかった。

               ローマの宿がテルミニ駅の近くであったのは幸いであった。わたしは自由時間にできるだけ街を歩いてみたかったので、
              それが叶えられたのである。
               共和国広場から下るヴァルベリーニ通り。前回訪れたローマでははなとテルミニからその坂を下り広場の噴水を見てスペ
              イン広場までを歩いた前回の思い出がある。あの時は冬の雨の日、光の少ない日であった。通り沿いの店舗から漏れる灯
              かりが道路に映って、絵画の中を散歩しているような印象を受けた通りである。
               翌朝、今回は良く晴れたローマの朝、イースターの前日、18夜の月が明け方の空にまだ輝いていた。早朝の5時半にホ
              テルを出て、先ずはテルミニ駅の構内を眺め、共和国広場の回廊のようになった舗道をヴァルベリーニ通りへ行った。
               しかし、懐かしく思っていた可愛らしい喫茶店はなかった。早朝では店舗の灯かりも限られているのはやむをえない。
               ヴァルベリーニ広場の中心にあるトリトーネの噴水と骸骨寺の角にある蜂の噴水を眺めて帰ってきた。
               ただ、ローマの朝の街はとても静かで、古い思い出を頼る旅人をすっぽりと包む空気を感ずるのであった。 


ホテルの部屋からの眺め(五百人広場、国立博物館)

* 『風次郎の世界旅』イタリア2007春(18)へ
* 風次郎の「東京ジョイライフ」ホームページのトップへ
* 『風次郎の世界旅』 トップページへ戻る
* 風次郎の『八ヶ岳山麓通信』へ
* 風次郎の『善言愛語』へ