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風次郎の世界旅
 中国旅の思い出
(3)

music by TAM Music Factory

          
        昆明市内               石林 像の形をした石の前で
     

      中国旅の思い出

                    3.市内から石林観光

                                  その頃、私は当時毎朝のランニングを続けていた。健康法を兼ねて朝の気分一新、これは旅行に
                                行ってもむしろその地を探訪する気分で、欠かさないようにしていたのである。
                                 駅へ行ってみようかと思ったが、かなり離れているようだったので諦めた。
                                 この街の鉄道の主要駅は2駅、昆明駅からは北京・上海・広州・成都など中国各地への列車が発
                                着し、昆明北駅からはベトナムへの国際列車が出ている。
                                 昆明は人口400万人の雲南省の省都である。
                                 東南アジア(インドシナ半島)に於いても、バンコク(タイ)、ホーチミンシティ(ベトナム)
                                に続く大都市である。さらに、雲南の様々な地域から少数民族の若者が上京し、市中では外国人や
                                漢民族に混じって、多くの少数民族の人々が交流していると聞く。

                                 早朝の昆明は曇りだったが、ホテルの前の「環城西路」と言う大通りを舗道を走って北へ向かっ
                                た。市街を大きく環状に廻る大通りで少し行くと雲南日報社と言う新聞社の建物があり、その先の
                                交差点は昨日行った昆明湖から延びている水路を渡った。
                                 常春である昆明では園芸が盛んで、中国各地、中には海外にまで輸出されるという観賞花の産地
                                である。国際的な「園芸博覧会が開催されたあとの場所を通った。「花の市場」は道筋にも何か所
                                かあって、どの市場も所狭しと色とりどりの花が並べられている。生花は、日本では見かけないよ
                                うな造花や花の種もあり、思わず手を伸ばしたくなる南国風の美しいものもあった。
                                 右折して水路に沿って「大観路」を2ブロック走ったところに「東風西路」と「大観路」、「東
                                風西路」、「人民西路」、「人民中路」といった主要道路が交わる大交差点があった。早朝からの
                                車の混雑は、何処の国も変わらない。ロータリーが無いので混雑は余計に激しく感じられた。
                                 昆明は文教都市でもあり、この交差点の北側広大の地域に「雲南大学」をはじめ「雲南師範大」、
                                「昆明大」、「昆明医学院」などのキャンパスが配置されている、土地柄も魅力的なため、タイ、
                                ベトナム、ラオスなど東南アジアに限らず、韓国、アメリカそして日本からなど多くの留学生が勉
                                強に来ているようである。

                                 南国は夏の気分、気持ちよく一汗掻いてホテルに引き上げた。

                                 マリオット昆明は近代的な建物であった。一階は広いロビーで、その中央が吹き抜けのラウンジ
                                レストランになっていて、朝食に使う事が出来た。バラエティーに富んだビュッフェが用意されて
                                いて、中国だけでなく韓国風らしきものもあったが、日本風は無かった。私達はパンと卵、肉類と
                                いった普通の洋式で済ませた。
                                 吹き抜けから、高い空が見上げられ、朝陽が射し込む明るさがとても印象付けられた気持ちの良
                                いレストランだった。

                                 2日目のスケジュールは、昆明の観光ポイントである「石林」の観光である。
                                9時にホテルをバスで出発して約1時間、東へ走った。
                                 環状道路を過ぎるあたりまでは高いビルも並ぶ市街地であったが、それを過ぎると山間路に入り
                                両側にガードレールの施された綺麗な舗装道路を進んで行った。
                                 ★石林
                                 石林は昆明の南東約82キロほどのイ族自治県にある。隆起した石柱が、まるで林のように立ち
                                並ぶ奇岩景勝地である。
                                「雲南石林、天造奇観」と呼ばれ、総面積は400ku。李子セイ石林、乃古石林、芝雲洞、長湖、
                                大畳水瀑布、月湖、奇風洞の7エリアに分かれている。李子セイ石林から、乃古石林まで約5km、
                                大畳水瀑布まで23km、長湖までは約25kmあるというから巨大である。
                                 2億7千萬年の時をかけて海底が隆起、浸食、風化されて現在の形となったカルスト地形が主体
                                で、中国でも有数な名勝、その姿が林海のようであるところから石林と名づけられたと言われる。
                                 その奇観とともにもう一つ驚かされるのが、この荒々しい地形にサニ人(イ族の支系)がたくまし
                                く暮らす生活ぶりだという。サニ人の生活は現在、刺繍製品を売る観光客相手の商売に注がれてい
                                るが、迷路のような石の林を自分の庭のように把握しており、観光ガイドとしても活躍しているの
                                だ。
                                 ユネスコは2007年6月「石林」を世界遺産として認定した。
 
                                 7つエリアをすべて見るのは1週間を要するそうである。私達はその観光の中心となる李子セイ
                                石林(一般的な鑑賞コース)を巡った。
                                 風雨によって削られ地震で崩され、独特の形を作りだしているその風景は、広いカルスト台地に
                                点在し、公園になっているとのことである。その一部が、そこで暮らす少数民族「サニ族」の暮ら
                                しの様子とともに、観光地として整備されているとのことであった。ディズニーランド並みの清掃
                                員(これもサニ族)の数とか、そのおかげで、非常にキレイに保たれている。
                                 日本人観光客が多いのか、お土産物屋では日本語を話す店員も多く、日本語での説明や売り込み
                                が激しかった。しかし、中国内地からの観光客が圧倒的に多いためか、日本語での説明が始まると
                                抗議の声をあげてくる場面もあって、複雑な気持ちになった。
                                 毎年、旧暦の 6月24日には周辺の住むイ族の人たちがここに集まって「火把節」と言う有名な火
                                祭り(松明祭)が行われるようである。その準備の一旦も見られた。
                                 私は売店で記念に水晶の岩石を買ったが、案の定偽物で、帰ってきて庭に於いたら色が融けてし
                                まいがっかりした思いがある。はなは子供たちに民芸品の刺繍の付いた藍色の布袋を買った。
  
                                 早めのお昼を公園のレストランで戴き、昆明の市内へ戻って「昆明市博物館」を観た。
                                 当地が大理国時代(930〜1253)の遺物「古幢(ことう)」=大理国経幢が見るべきもの
                                とのこと、これは底部が8角の7層の仏塔(8.3m)であった。
                                 基底部には般若心教が、第2層には四天皇、三〜七層には約300の仏神像が刻まれて、塔頂に
                                宝珠がおかれていた。密教の影響を受けたことが伺われるとのことである。
                                 伝統的な歴史遺産である青銅器類、それに古来の恐竜などが展示されて客を集めていたが、私は
                                精巧な彫刻と独特な塗で仕上げられた衝立屏風の数々に見入った。。 
 
                                 その後私達は昆明空港へ向かい、4時40分発中国南方航空の便で次の訪問地「桂林」へ向かっ
                                た。             


昆明長水国際空港のカウンター

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