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風次郎の世界旅
 中国旅の思い出
(2)

music by TAM Music Factory

          
                  龍門にて                 華亭寺で書家の達筆を頂戴した
     

      中国旅の思い出

                    2.昆明湖から西山へ

                                  昆明湖は北側のてん池と呼ばれる大きな沼のような湖をこえて西山の山頂までのロープウェイに
                                乗って眺めた。山頂近くに龍門という名所があるが歩いて登るのは相当な難行であり、大抵は頂上
                                まで先にロープウェイで登り、下りを歩きながら西山の観光を愉しむと言うことらしい。
                                 暑さを感ずるほどだったので、2人乗りのロープウェイは風が心地良かった。
                                「西山」の名称はむしろ北京の西部に広がる山地が中国観光では名が通っているようだが、昆明
                                では昆明湖の「てん池」に沿う華亭山、太崋山、羅漢山など40kmにわたって連なる標高2000
                                m 級の山々の並ぶ森林公園をそう呼び、佳境として人気の観光地とのことである。その日は中国人
                                の観光客が多く、国外からは私達日本人の外はあまりいないようだった。
                                 ★龍門石窟
                                 ロープウェイの終点から少しの登り道を歩き、湖を見渡す側に廻ると「龍門石窟」があった。
                                絶壁の上に1781年から1853年の間72年間もかかって造りあげられた聖地の由緒で、昆明湖畔の展
                                望は最も美しいところとされている。
                                 門屋根で飾られた道教の祈祷所のような処だった。美しい眺めの中で祈りを捧げ、修行したので
                                あろう。
                                 入口の石門には龍門の文字が大書されており、精巧な彫りこみと色鮮やかな着色が施されている。
                                 “登龍門”の語源であるとされる龍門は、門の一部を触ると科挙(高官試験)に合格するとか、出
                                世するとの言われがあるそうだ。
                                 絶壁には半円形の展望台が造られていたので眼下に広がる昆明湖を一望することができた。
                                 祠は深みにあるとはいうものの、石窟から絶壁の道を通りながらの下りは恐怖の断崖の只中であ
                                った。
                                 観光用に付けられたルートさえ狭く、人が交差するのがやっとという通路を辿った。
                                 ★華亭寺 
                                 山の中段には仏教の寺、華亭寺があり参観した。雲南省で最大規模を誇り 900年以上の歴史があ
                                る。何度も再建を繰り返し、現存する物は 1923年虚雲大和尚が再建したものとのこと。山の斜面の
                                寺院内には200あまりもの建築物があり壮観である。
                                 鐘楼、天王宝殿、大雄宝殿及び数個の花園を観た。
                                 山門は雄大な三層の中式楼閣、反り返った軒先で、力強くそびえている古木と肩を並べている。
                                 中国らしい赤色をふんだんに取り入れた煉瓦の門や塀は印象的であった。また、境内には椿、いぬ
                                まき等珍しい植物を植えてあったが、時を得たあじさいの花盛りで美しかった。
                                 寺の迎賓館では若い男女がお茶の接待をしてくれた。
                                 この地方に伝わる民族衣装を纏った女性が盆を差し出し、風格誇らしげな口調で若い茶師を称す
                                る青年が日本語で講釈をしていたが、日本人観光客も多く訪れていると言うことだろう。しかし、
                                 早朝からの旅の疲れはやはりのどを潤すお茶が一番。有難かった。
                                 別の部屋には書画の掛け軸が展示され、書道の大家と称する先生が立ち寄った客の希望の文字を
                                書いてくれていた。私も誘われるままに「笑門来福」を書いてもらってきた。

                                 ロープウェイの終点から帰路の下りは回送されたバスに乗って昆明の市内に向かった。

                                 午後から始まった観光は、西山を降りはじめる頃は夕暮れになり、私達は夕食会場に予定された
                                昆明飯店に向かった。昆明飯店は市街地のほぼ中央にあり、大通りをはさんで市政府(市役所)と
                                向かい合う場所にあった。昆明では最も歴史の長い高級ホテルであるが、その2階がレストランシ
                                アターになっており、連日この地方の民族舞踊ショウが行われている。
                                 旅の楽しみは何と言ってもその地域独特の風習や文化遺産に触れ、また伝統ある味覚を愉しむこ
                                とである。この街の楽しみ方には少数民族の食を楽しむのも良いとか。翌日市場に行って地元の暮
                                らしを覗いて見たが、生々しくもイキイキとした食材が並び、スーパーでも野菜や肉が無造作に積
                                まれた様子が見られて、非常に新鮮な食材に恵まれていると眼に映るのであった。市場は古いバラ
                                ックのような処だったが、街が近代化しても、市民たちの胃袋を満たすものが変わっていないこと
                                を確認できる場所のようだ。
                                 その日の夕食会場は近代的なホテルではあったが、その少数民族の食を楽しむのもテーマと添乗
                                員の説明であった。
                                 グループのメンバーは4〜5人づつのテーブルに分かれて夕食会の席に着いた。
                                 雲南省には、イ、べー、ハニ、チワン、タイ、ミャオなど26の民族が居住しており、総人口は350万
                                人に及ぶ由である。昆明はその少数民像の保護でも中国の名高い歴史文化都市の一つである。
                                 麗しい高原風景、歴史文化と様々な民族風情など合わせて観光資源は特に豊富といえるように思
                                う。 
                                 沢山の皿がそれぞれのテーブルに運ばれたが、なかでも「過橋麺」(かきょうめん)は、夫を援
                                けた良妻の伝承で知られる雲南名物料理と言うふれ込みで民族舞踊と共に印象に残った。

                                                             ○

                                  早朝からの長い日程が終わり、宿泊するホテル、コートヤード・バイ・マリオット昆明(現地=
                                 万治酒店)に入ったのは午後8時を廻っていた。
                                  市街の中心地にあるホテルなので、一番の繁華街を通って行ったのだが、道路が広く整備されて
                                 いたせいもあってかとても静かな印象を受けた。
 
                                  気候の良さから「春城」と呼ばれる昆明である。明日からの散策を楽しみに第一夜の床に入った。              


夕食会で少数民族の舞踊を観る

* 3.市内から石林観光
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