アメリカの印象08初夏

                                                  BGM by かせだ音楽研究所


ハイウェイから見るマイアミリゾート

(7)マイアミとキーウェスト(その3)

  強烈に照りつける午後の太陽の下であっても、洋上の島々を貫く一本道、キーウェ
ストからの一号線を走るのは気分爽快であった。
 マイアミの市内に入り、ハイウェイ式の高架道路を走るようになると、市の中心部
ビル街を眺めて通った。やがて95号線と接続するダウンタウンにさしかかり一号線
は港の岸壁沿いを走っているので、港の風景が手に取るように広がって見えるなかを
走った。何処からやってきたのか大きな観光船が停泊していて、いかにもリゾート、
マイアミを感じさせる風景だった。マイアミはダウンタウンのある本島側のマイアミ
市と、この港を含むビスケーン湾を挟んで南北に細長く伸びる島マイアミビーチ市に
分かれる。両方を合わせてグレーターマイアミと呼ぶのだそうである。

 大西洋に張り出したマイアミビーチ。この島は、それがまた幾つかに別れたそれぞ
れの島の体を成していて、島伝いにハイウェイが延々と続いていた。
 通って行く道筋にはナショナルホリデーの午後ということで、当然ながら行楽客が
繰り出し、一般客用のビーチ(ホテルなどはプライベートビーチを持っているところ
が多い)は繰り出した若者のグループ、家族連れなどで混雑し、バーベキュー大会の
ごとく人だかりで埋めつくされていた。何故か目立ったのは黒人たちばかりで、白人
の歩いたり、公共の浜に遊ぶ姿は見えなかった。現地人にはバハマの島々からやって
きたスペイン語を話す人々が多いとも聞いた。車は何箇所かで渋滞し、行列の人々と
並行して移動した。
 海岸は南からサウスビーチ、マイアミビーチ、アトランティックオーシャンビーチ
、サーフサイド、−−−と続く。私たちの泊まるニューポートビーチサイドホテルは
、シーサイドの中間にあって大西洋に面していたが、南から3番目の195号線でマ
イアミビーチに渡ってから、まだ車で走って1時間もかかる距離があった。それほど
広大なリゾートビーチなのである。
 細長い島のたくさんの入江は、それぞれが格好なボートの為の係留場所として使わ
れている。岸にはデザインを凝らした別荘や、クラブハウスらしき建物がきれいに並
ぶ。
 広い道路に面した建物はホテルやコンドミニアムであった。
 驚いたのは数十階のこういった建物がさらにどんどん新築されて、北へ北へとマイ
アミビーチを拡げているのである。そして又この業界らしく、流行を追った建物のリ
ニューアル工事も盛んのように見えた。私は、今は不況の始まりで、それらの工事は
始めたまま止まっているのではと疑ったが、見た限りではどこも人が機械にとりつき
、高所でも地上の掘削でも仕事が進められていた。私は、本当にアメリカというとこ
ろは想像だけでは理解ができないと思った。――フロリダの別荘が売られていると、
新聞では読んだが、一体今年の後半はどうなるのか ――
 
 ホテルのフロントは当に国際色豊か。特に褐色の肌をした元気の良いバハマの成年
たちの喧騒を伴う闊達さには気が惹かれた。朝方とは打って変わって風邪の強い夕暮
れとなったが、ホテルのプールも大賑わいで、休日の最後の時間を楽しむ若者で一杯
である。
 私も孫娘のミサを誘ってしばらくプールで過ごしたが、強い風が海側から吹きつけ
閉口した。ホテルの係員がしきりに若者をチェックしていて、何かを言われすごすご
と出ていく者がいたが、ホテルの客でない人達がいっぱい入っているのだそうだ。ど
うりで風紀もいまいちと感じたが休日に繰り出した大衆だろうから、諦めざるを得な
い部分があろう。
 プールは外海の100mもあるプライベートビーチに接続していて、そちらには椰
子の葉で葺いた休憩所が建ち並び、さらに釣りを楽しむ為か70mほど海に突き出し
た桟橋と、レストランを設けたデッキが造られている。
 監視とパイプベッドをサービスするホテルの従業員、それにクリーンスタッフが控
えていて綺麗に砂浜をキープしている。
 海には翌朝みんなで入ってみた。相変わらずの強風で波も高く快適ではなかったが
、少しはマイアミビーチの印象を留め置くことができたと思う。
 珊瑚礁の浜はとにかく砂が白くさらさらとして綺麗だ。

 泳ぎに疲れて飲むビールは美味かった。しかし、その夜のキャンドルサービスの演
出は凝っていたが、出てきたビフテキはあまり優れたものでなくがっかりした。何も
かも良くはいかないというものだ。




                                                            風次郎                     

     
 マイアミリゾート遠景                        国道1号線からダウンタウン

             アメリカの印象08初夏No8へ
* 風次郎の「東京ジョイライフ」ホームページのトップへ
* 『風次郎の世界旅』 トップページへ戻る
* 風次郎の『八ヶ岳山麓通信』へ
* 風次郎の『善言愛語』へ