BGM Music Factory
SF・シビックセンター
ユナイテッドAU838成田発16:00に乗ることになった。
7月初めに計画したニューヨークにいる孫娘の誕生会を延期していたので、キャンセル
した義理を感じてそのままHISに変更スケジュールを依頼した。
しかし、今回は妻はながヨセミテへ寄ってみたいという。私もヨセミテへは行っていな
いし、NYまで13時間の航路を途中一休みして行くのも悪くないと、サンフランシスコ
とヨセミテを加えることにした。HISは、それならユナイテッドが便利と言うことであ
った。日本の航空会社に比べてアメリカの航空会社は運行にきめ細かさがないが仕方ない
。その点日本の航空会社は大いに売り込めると思った。
9月2日日曜日、11:20自宅をタクシーで発った。成田空港には1時過ぎに着いた
。南ウイングの中華レストランではなとラーメン、五目そばを食べ、昼食とする。時間は
たっぷりあった。
成田のチェックインインが、Eチケットというやり方に変わったそうだ。ユナイテッド
のカウンターに行くと、代理店発行のフライトスケジュールを記された明細によって、本
人が自分で機械にチェックインする方式とのことであった。
今回はカウンターの担当者がそばにいて、いちいち操作を指図してもらったのでスムー
ズにいったが、私は比較的PCに慣れていると自負しているものの何となく不安であった
。
「画面のいろいろな質問に単純に答えればいい」というものの、ニュアンスの捕らえ方で
は、とても分かり難い。相手が質問できる人間であるかどうかは手続きする人にとってか
なり重要であることを改めて認識したように思う。
事は自分の予約した席を再確認してパスポートを示し搭乗券を受け取るだけのことでは
あるが、成田では日本語でよいとして、国際語英語が中心であり、搭乗券がスムーズに受
け取れるかどうかはとても不安である。まして、画面には、他のクラスへの変更(エコノ
ミーからビジネスへなど)を売り込むメッセージ等も表示されたりして、私はこれを米国
の空港でその都度上手く出来るかどうかとても不安に思った。
人件費がこれによってかなり節約できるのだろう。コストの削減は結構だが、客へのサ
ービスという点では如何なものか。
昨今、私などはバスの車掌も復活してもらいたいと思ったりする。それによってコスト
が嵩んでも、交通システムの安全と安心には多大なプラスが生じると思うのだが。例えば
、人間職場の回復にもなる。役人の単純作業を早く機械化して、こういった社会安全への
労力へ移動するべきだろうと思う。JRも車掌無人化の方向と言われる。地下鉄の車掌無
人化に習うとの事だが、はたしてそういった方向で良いのだろうか。
他方で、「こんなことを考えるのは、自分が年をとったせいだろうか――」、とも思っ
た。人間を頼りにするということは確かにそうだ。年をとったに違いないと思いつつ機上
の人となった。
何も旅行に行くのに愚痴る必要も無いのだが。
機は順調に飛び続け、途中2回の食事の頃揺れが酷かったという皮肉なこともあったが
、まずまずなフライトだった。
アメリカの空は朝、着陸体制の飛行機の窓から、快晴の空の下にサンフランシスコの市
街地と郊外を繋ぐ3つの橋が見えた。初めてアメリカへ来たときロスアンジェルスからツ
アー観光に来たことがあるだけなのだが、「懐かしい」といった気持ちになった。
出るときの東京の夏の暑さとは打って変わって、爽やかな青空一面のサンフランシスコ
の朝の中への着陸は気持ち良かった。
空港は4年前に大改修が行われ、綺麗で広くなってすっきりした雰囲気であった。
私たちは、空港開設に伴って新設された市内との間を結ぶ新線「BART」を使って市
内へ向かうことにした。「BART」はダウンタウンとイーストベイを結んで市内の交通
ラッシュを緩和するために30年前設置されたが、Colmaから空港までを延長された
のである。
ところが、ここでも出札が全て新手の自動販売機であった。新路線に新方式の機械を導
入した由である。もっとも「BART」はスタート時代から近代的が売り物だから「面子
」としては止むを得まいが――国際線で来てこの路線を利用する客は外国からの観光客が
多いから、とても分かり難いだろう。その上、大抵のインフォーメーションは混雑してい
て、少数の担当員が早口の英語で説明してくれても、とても理解できない始末だ。
解らなくてうろうろしていると、中国人の団体が2台の機械を取り巻いて「解らない」
と騒ぎはじめ、事務席の係りが席を立ってきて操作してくれることになった。私たちも中
国人と一緒にやっと切符が買えた。不便は客に皺寄せされているようだ。と、再び愚痴る
ことになった。
ニューヨークでも最初の頃は地下鉄を利用したり、グランドセントラルで切符を買うの
が難しかった。進んでいる国は何処もこういった機械化で、弱者が取り残されていくこと
になるのだろう。考えてみればこれが機械による革命ということなのかも知れない。
「BART」そのものは新鋭車両で席もゆったりと窓も広く、日本の新型電車よりも乗り
心地が良かった。人と人が触れ合って事を進める優しさだけが失われていくということか
。
サンフランシスコはその面では進んでいるのかも知れない。
昼前のBART車内は空き々で、入り込んでくる朝陽のみが車両の移動につれて影を巡
らせ、車内のフロアーを動いているばかりだ。郊外の緑の多い風景も静かだった。
目的地POWELL駅まで40分ほどだった。
。地上を走る新線区間ではダウンタウンの高く鋭いビルの建ち並ぶ風景を背景に緑の多い
住宅地が続いていたが、ダウンタウンに近づくと、地下を走るようになり、駅ごとの区間
がだんだん短くなって「POWELL」で降りた。
駅の階段を上がると大きな三叉路になっており、目前にGAPの大きな看板を掲げたビ
ルが見えた。ユニオンスクエアに近いROWELLストリートとMARKETストリート
の交差点だった。
宿泊をリザーブしてあった「メトロポリタンホテル」は、地図で見るとすぐ近くのよう
だったので、少し歩いて探したがそれらしき建物は目に付かない。仕方なくすぐに目に付
いた日航ホテルのボーイに聞くと、やはり交差点を少し入った小路にあった。その前の通
りを隔てて、いわゆる俗に言ういかがわしい地域に近くなるため、狭く頑丈にしているら
しいエントランスは、あまり外からは目立たない。フロントもほぼビジネスホテル並みで
ソファーが2組ほどあったが、レストランカフェは別棟へカウンターの先から通づるよう
になっている。それは安全の為のようだ。
そんなことを聞くと治安が良くないのかと少し戸惑ってしまったが、受付でオーダーペ
ーパーを渡しながら若い事務員と話しているうちに、対応がなかなかしっかりして感じも
良かったので安心した。グループで旅をする若い人が多く利用しており、今日もメキシコ
からサイクリング中の人が出入りするから宜しく、などと言われた。
時にはこんなところもいいだろう――。
快く午前中からの入室もOKしてくれ、掃除が終わったのはエレベーターの隣の部屋だ
が良いかと念を押されたが、7階の部屋へ案内された。
私たちは、「9時間だと大分楽な旅だったが、眠いは眠いね――」と、さっそく風呂を
浴びてほっと眠気を癒す始末だった。
(風次郎)
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