風次郎の世界旅
   アメリカの思い出(4)
   ニューヨーク2006冬

                                                    BGM by ASSO 「虹の音色」



ミュージカル「アニー」のパンフレッド 

          (6)―ミュージカル「アニー」―

  孫娘(ミサ)へのクリスマスプレゼントはマディソンスクエアガーデンにかかっているリバ
イバル、ミュージカル『アニー』である。
 家族揃って出かける事になっていた。
 土曜日の夜の部なので、お昼はPier17の「ハーバーライト」にしようと出かけた。こちら
に来たばかりの日はとても寒かったが、週末になって暖かく晴れて、後楽には絶好であった。
 ハリソンからは95号線を下りブロンクスを越してマンハッタン島FDR.Drをイース
トリバー沿いにロアーマンハッタンへ向かう。ラッキーなことにPier17にすぐ近い駐車場の
空きスペースが見つかった。クリスマスシーズンの土曜日なのに思いのほかの当たりだった。
 この辺りは19世紀当初の頃栄えた港町を再現して、街全体を博物館のようにイメージし
た「サウス、ストリート、シーポート」と呼ばれる観光地域である。
 人ごみを避けてブルックリン橋の下から市場の軒下をPier17に近づいて行った。
 そちらの混雑は思ったとおりだった。数年前に、はなと夜景観光ツアーに参加したときの
食事を「ハーバーライト」で楽しんだ思い出がある。
そのときの印象がとても良かったので、一度子供たち家族を案内したかったのだ。
 桟橋を歩いてPier17の正面入り口からエスカレーターで3階に行くと、すぐ右手が
「ハーバーライト」。予約の効かない店なので、1時間ぐらい待つのは覚悟のうえだったの
だが、紳士然とした気の好いマスターが10分も待たせず、ブルックリン・ブリッジを見渡
せる窓辺の席を用意してくれた。隣は米人のやはり家族連れだったので安心した。
 あらかじめ狙いをつけていたここの名物レッドロブスターをみんながオーダーした。私と
はなは前に来たときの夜景の思い出を語った。私は初秋の冷気漂うデッキに並んだ白いテー
ブルに、幾組みかのカップルが語らう姿があったことことなど思い出した。あの時はロマンティック
な夜景だった。
 子供たち家族は、ロブスターのボリュームにうつつを抜かして過ごしていた。
 窓の外は、今日の誰も居ない冬のデッキの白いテーブルの上に、たくさんのかもめが飛来
してうずくまるように止まったり、いきなりグループで飛び立ったりしている。
少し寒そうだ。
 ブルックリン橋を見ながらミサが、通行帯が上下の2重構造になっているのを不思議だといっ
て眺めていた。

「ハーバーライト」にはそれなりのゴージャスな雰囲気もあり、値段もリーズナブルで観光
客にも人気だ。ウェイターの対応も万遍となく気さくで良い。予約を受け付けないのでちょ
っと心配したが、少しの時間なら待合場所もあるし、同じビルの中でショッピングしたりし
て時間を合わせることができるから、あまり苦にしないでいいと思う。勿論、ロブスターだ
けでなく、他の海鮮料理も逸品で人気度が高い。

 食事を済ませて、ニューヨークのみやげ物を物色した。衣類から飾り物まで、2〜3階の
ショッパーズで揃う。桟橋に繋がるフルトンストリートのクリスマス飾りの賑やかなマーケ
ットやヤンキーズショップなども廻って歩いた。私も、東京の長女のところに生まれたばか
りの孫息子へのお土産に、縦縞ユニホームの形をしたよだれかけを買った。

 マジソンスクエアガーデンでは駐車場がなくて困惑した。仕方なく長男の勤務先に近い場
所まで行って確保せざるを得なかったが、予想して余裕を持って到着したから良かった。
土曜の夜ではいた仕方あるまい。

 『アニー』は映画にもなったが、1977年ブロードウェイミュージカルのヒット作である。
 孤児院のアニーが、裕福な主人の家に招かれて生活するうちに主人に気に入られる。結局
はその主人の養子になるのだが、本当は自分の両親を探し出して一緒に暮らしたいと夢を描
いていた。主人は報奨金を出してアニーの両親を探すのだが、悪人の身代わり親が現れて難
航する。両親はすでに生き別れした大火のあと死亡していたのだった。
悪人も片付き、アニーは幸せになる。
 ストーリーはシンプルだがアニー役のメルサ・トドンネルの歌も演技も素晴らしく、可愛
らしく申し分なかった。Lolaという犬が出演していて、実に好演で拍手喝采を浴びた。
 毎年恒例になっている公演だけに他のキャストも皆魅力的だったし、観客の大半は親子連
れだったから子供たちは大喜びで帰ったに違いない。もちろん我が家の孫娘殿もこのクリス
マスプレゼントに納得した様子であった。
 もうひとつ付け加えると、出演したキャストのなかにミサ殿の学友が含まれている。そし
て昨年の暮れには学校内でも学童によるミュージカル「アニー」を公演し、そのスターであ
る彼女も一緒に演じたとのことであった。ミサ殿も学校のオーディションには合格し舞台に
上ったとのことである。息子宅に帰って、興奮冷めぬままあらためてその方のビデオも楽し
んだ。
 ビデオの方も一応どころかかなりのさまになっていて、またステージもつい先日ポップコーン
で散らかったジムのステージと思えぬほど豪華で驚いた。

     

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