風次郎の世界旅
   アメリカの思い出(4)
   ニューヨーク2006冬

                                                    BGM by ASSO 「虹の音色」

          (1)―コンチネンタル・ニューワークからNY入り―

 
ショッピングモールのクリスマス飾りと孫娘

 はなと2人でニューヨークの長男の家を訪ね、孫娘の顔を見たり、一足早いクリスマス気
分を見聞しに出かけた。
クリスマスシーズンのニューヨークは初めてである。
 10年も前、これこそ初めてのヨーロッパツアーがたまたまクリスマスシーズンだった。
 欧米ではクリスマスが年中の最大のイベントであるという。ロンドンやパリのイルミネー
ションで飾りつくされた夜景は大変煌びやかであったが、ニューヨークのそれはどんなもの
か楽しみであった。

 シャトルバスがニューワーク空港から78号線を走ってニューワークベイを渡ると、遠い
マンハッタンのネオンが車窓を賑わしてくる。ニューヨークの夜はこのネオンのきらめきに
よって始まるが、晴れて冷たい空気の中で次第にその数を増す色とりどりのネオンは、長旅
を経てはるばるやってきた外からの観光客の心を沸き立たせるものがある。
 道路は越えていくいくつか橋にかかる度に高みに上り、夜景は水辺を越えて届いて来るこ
とになり、また橋を渡りきって過ぎる数々交差点ごとに、ちょうどラッシュを迎えた通勤の
人々の賑やかに行き交う活動的な風景が展開する。それによって次第に甦るような胸の鼓動
を感じながら、ホーランドトンネルを抜けてマンハッタンに入る。ウェストサイドからミッ
ドタウンへ、迫り来る夕闇の中に激しく煌くネオン、やはりニューヨークだと思う。

 ポートオーソリティーをやり過ごして、私たちは41st.のバス停に到着した。グランド
セントラルのホールから息子たち家族に電話で来訪を告げ、滞在を開始するのである。

                  ○
 
 ニューヨーク降り立つのはJFKが多かった。それはJALやANAを便利に使ったから
だ。しかし、1度格安航空券でコンチネンタルに乗ったらニューワークが玄関だった。何と
ニューワーク空港のほうがとても綺麗で、また空港そのものがJFKよりはかなり小さいの
でわかりやすくて良い。
 初めてこの空港に到着したとき、税関を出てすぐ先にあるバスチケット売り場のおばさん
の対応がとても気に入って、良い印象を決めてしまった。彼女が、バス代はシニアを勧めて
くれたばかりか、市内の交通機関はみなシニア割引があることまで丁寧に教えてくれたので
、以後助かっている。

 私が寄留する息子の家はウェストチェスターのハリソンという街にある。メトロノース鉄
道のニューヘブンラインに乗って行くので、到着したらいったんグランドセントラルに行か
ねばならない。
 前回は税関でスーツケースを開けさせられ、「餅」と「梅干」を“これはなんだ!”とし
つこく問われた。菓子とドライフルーツと言って切り抜けたが、解ってくれたのかどうか、
お土産を取り上げられなくて良かった。息子から、「疑われたら何でも取り上げられるから、
係官に無理を言うな」と言われている。
 そうであってみると、テロ対策も言われているほど苦戦はしていないかも―――。今回は
素通りでスムースだった。

 さっそく、例のおばちゃんのカウンターでグラセン行きのシニア・バスチケットを2枚買
い外に出ると、バス停は多数の人で溢れていた。私たちもその列に仲間入りしたが、どうし
たわけかその日はペンステーション行きやポートオーソリティー行きばかり、目当てのグラ
セン行きがなかなか来ない。結局30分も待つことになってしまった。
 フライトの到着は予定より20分も早かったし、入国審査もスムーズだったのが帳消しに
なり、バスに乗ったのは6時になってしまった。
 ニューワークからはNYで私が今一番気にかかる場所である「グランドゼロ」と33rd.st
へ向かう鉄道PASHが出ているし、エアトレインでニュウワーク・リバティー・インター
ナショナル・エアポート・トレイン駅に出ればニュージャージー・トランジット鉄道でペン
ステーションへ向える。まだ1度も鉄道を使ってないのは、次に乗らねばならないメトロノ
ースへのアクセスはどうしてもグラセンでなければならないし、コンチネンタルの到着時間
は夕方がお決まりだから荷物のこともあって、ゆっくり鉄道を楽しむ余裕がないのである。
 それでもコンチネンタルが専用に使っているこの空港のターミナルCはこの空港の中心だ
し使い勝手もだいぶ解ってきた。
 帰りの便に乗るときは入り口から最も近いところにカウンターが並び、2階のゲートの内
外にあるショッッピング街もきれいで明るい。廊下の壁は大きくガラスが採用され開放感が
あって、待合でも発着する飛行機を眺めながらスタンドコーヒーを楽しみつつ過ごすことが
できる。
 バスの切符売おばさんの印象だけでなくターミナルビルの使い勝手のシンプルさで、この
ところ3回続きでニューワーク空港にお世話になってしまった。
 もちろんコンチネンタルの機内サービスに不満があれば、空港で旅を決めるわけにはいか
ない。一般人の私はもっぱらエコノミーで乗るが、日本便のクルーはチームが限られている
ようで、同じ顔が多いように思う。日本語もほとんどの不自由なく使えるし、気づかいも悪
いとは思わない。
 ところが、今回はNYへ向かう便で離陸直後から室内灯が不具合で全く本が読めなかった
。機内全体の電灯回線の故障らしく、そのまま飛行したものの、こんなことがあるのかと私
は苦情を申し出た。ところがファーストクラスやビジネスクラスも同様な状態だったのに、
他の乗客からは大した苦情はなかったらしい。
 騒ぎにはならなかったものの、ちょっとテロ関連が頭の中を過ぎりハットはしたようなこ
とはあった。また、前々回のときは帰りにカナダのエドモントンに緊急着陸した。これにも
機内放送があったとき「もしやテロ!」と構えてしまった。病人を下ろすとのことのことで
あったが、着陸しても固唾を呑んで窓から状況を注視していた。窓を閉めろと言われなかっ
たからひと安心したが、成田着5時間遅れには参った。
 これはコンチネンタルのせいにするわけにはいかないが、3回のうち2回トラブったのだ
から、そう考えるとコンチネンタルを良と評価して良いものやら、この次は別の機も試して
みなければなるまい。


     

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