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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』 No311
紅葉の八ヶ岳(入笠中腹から)
眺める八ヶ岳(4) 20221120
今年も八ヶ岳が雪化粧して静かな様相になった。
この季節、八ヶ岳も山肌に初めて雪が見られる頃は、荒れ肌が厳しく山の激しさを見せ
つける一時であるが、少しの雪が重なるにつけ白さが増すと、冬を迎えようとする山の様
相が穏やかさを取り戻していくように感じられる。
先日、親を失い、年齢に連れて兄弟や親族とも疎遠になり、関東に越していった幼馴染
と電話で話したとき、富士見駅から線路越しの高台で眺めた晩秋の八ヶ岳の美しさが忘れ
られないと言っていたことを思い出す。
確かに、新雪を頂いた八つの裾野は今紅葉の季節で、日を追って落葉樹の染まる赤は
すぐに落葉松の黄色に移り変わり、そこに立つ八ヶ岳は真っ青な空の下に静かな輝き放
つ姿である。
真っ白い枯野の里の朝霜の日々とともに、冬へ向かう感傷的な季節感である。
南天寮も畑じまいをして、小さな白樺林の枝払いを施し松の手入れに入った。小生のや
る手入れなど、とても手入れというにはおこがましい整枝の真似事に過ぎないのだが、樹
の下にもぐると、やはり厳しい暑さに耐えてきた松は枝を厚く成長させて、相当な混み入り
ようである。時間をかけてやっと一本を仕上げたが、ベランダから見るさっぱりとした松の
風景はやっとのこと、せいせいした。
手を休めて、もう一度東の丘に上がり八ヶ岳を仰ぐ。
西山、入笠山の稜線に沈みかけた西陽が山肌を照らし、晩秋の色をさらに濃く映して、
暮れようとする高原に冷気を誘い始めている。
いつものことながら、高原の秋は短い。
風次郎
朝の八ヶ岳(22.11.17)