風次郎の世界旅
 アフリカ南部の旅
(13)

        
                サイモンズタウンのレストランで昼食          

13.サイモンズタウンとボルダーズ ビーチ

 
                        サイモンズタウンはケープ半島東のフォールス湾岸にあり17世紀冬の北西風を避けて過ごす為に造
                      られた街と言われる街だ。古い英国調の建物が残るヤシの木が並ぶ通りは優雅な雰囲気であったが、1
                      9世紀以来英国の重要な海軍基地が置かれ、現在も南アフリカ海軍最大の基地である。
                       しかし、今はなんといっても街はボルダーズ ビーチにケープペンギン(英語:African penguin)が
                     繁殖するコロニーがあることで知られるようになった。私達の目的もペンギン観光である。
                      ペンギンが現れたのは1982年。もともと島にコロニーを作るはずのペンギンが、本土の方にも上がっ
                     てきて巣を作るのは珍しいことらしい。でも、人家があり人が行き来するビーチにペンギンたちは上陸
                     し、そこら中に巣を作り始めてしまったのだという。
                      この地域に長年住む人たちは、当時ペンギンの生態を全然知らなかったので、家や庫や庭に入ってき
                     てもそのままにしていたそうである。そのため、羽が生え替わる時期に車庫中が羽毛だらけになって困
                     ったという語り草が山ほどあるとか。
                      ただ、真相は 1983 年に、2組のペンギンの繁殖から始まりまった町興しの取り組みを行った、と言
                     うのが正しいらしく、それを現在では2,000 羽以上のペンギンの生息地に育ててきたと言うことのよう
                     である。
                      ともかく、今ではペンギンが増えてしまったため、そのビーチを保護区にしてペンギンの棲家にして
                     いると言うことのようだ。今でもペンギン達は塀を越えたり、道を渡って住宅街に住み込むようではあ
                     る。

                                              ☆  ☆  ☆

                      昼食を海辺のレストランで取ることになっていた。レストランは小さな入り江の港を見下ろす処にあ
                     り、海風を受けるデッキ風の部屋であった。長くバスに乗っていたから、海の景色には癒された。
                      やはりサラダが美味しかった。それにここでは大きな焼海老が丸ごと皿にのせて出てきたのでびっく
                     りした。私もはなも海老は大好物だったので喜んで食べた。
                      私は焼いた海老は頭から齧り付いてたべる習慣があるので、マナーそっちのけでやってしまった。実
                     に美味かった。ペンギン群生地まではそこからしばらく歩かなければならなかったが、そのエネルギー
                     はこれで確保できた――。
 
                      美しい入江のレストランを出て、海沿いの整備された道を、砂浜にあるアフリカペンギンの群生地へ
                     歩いて向かった。ペンギンたちをこれだけ間近で見られる場所は、世界中でも他にはほとんどないとい
                     われる。
                      群生地、いわゆるコロニーは塀で囲まれ、3つのボードウォークがある。15分ほど歩いてボードウ
                     ォークのゲートに着いた。
                      ボードウォークで深い茂みを通り、砂丘を越えてフォクシーベイと言う場所へ向かうと、大多数のペ
                     ンギンが集まる絶好の場所とのことで、そこを目指した。
                      ペンギン達は、ボードウォークに近づいて来たり、下にもぐったり、ペンギンの目をのぞき込むにも
                     十分すぎる距離まで寄ってきた。
                      白い砂浜と岩場を独特の歩行で戯れるペンギンが愛くるしかった。

                      ペンギンを見たあとは海岸の通り沿いに並んだ露店を巡り、珍しいものがないかと物色して歩いた。
                      温暖な地で取れるアロエの化粧品や、薬品などもあって女性客を集めていた。他には今まで歩いて来
                     た各地でも観てきた、民芸彫刻品、Tシャツや帽子など定番のものが多かった。

                      ボルダーズ ビーチの真昼の太陽の下は暑くなって、朝の冷気を忘れさせた。
                       「ボルダー」の意味は「巨岩」とのことであるが、この辺りの海岸は由来となった見栄えのする大き
                      な花こう岩が広い日陰を作り、これからの季節、キラキラと輝く海を目指して多くの海水浴客が訪れる
                      ようである。岬のインド洋側にあることから、ケープタウンのほかのビーチよりもずっと水温が高いの
                      も特徴とのことである。
                       海水浴はペンギンたちと戯れつつと言うことになるが、時にはクジラ、アザラシ、イルカなどの顔を
                      見ることができると聞いた。
                       ケープタウンからここボルダーズ・ビーチまで40km、テーブルマウンテン国立公園はさらには喜望峰
                      まで広大につづいている。
                                                                               風次郎
                      アフリカ南部の旅(14)へつづく

   
        ボルダーズ ビーチのケープペンギン    

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