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風次郎のColumn『東京楽歩』
(No378T−91)
窓から木洩れ日を見る(14.11黒茶屋)
2014年11月
東京楽歩(No91)
東京秋色
勤労感謝の日は多摩地域に住む元の同僚たちと「観楓会」と称する飲み会の日である。
今年は五日市の秋川縁にある「黒茶屋」に設営された。
会は例年、春秋の宴で、春の花見は小金井公園、秋の紅葉を多摩の山中でと言うことに
なっていて、現役の頃から20年以上続いているが、顔ぶれにあまり変化がない。と言うこと
は、年かさの者は先に逝くのも致し方の無いこと、このところ先輩を悼むことから会が始まる
ようになった。
黒茶屋は多摩では名舗であるから、小生も数回訪れているが、渓流を木々の枝越しに眺
めながらの酒宴は贅沢な寛ぎではある。まして、目に染入る深山の秋を讃えて傾ける酒は、
美酒ならざる訳は無い。先に逝った人たちには悪いと思いつつも、健康に謝して、同じ釜
の飯を食った仲間同士の杯は重なるのみであった。
黒茶屋の建物の年輪は2百50年を超えると伝わるそうだ。門前には水車が廻り、古く
は繭糸を紡ぐ工場であったとか、水車の動力を幾つか取り入れる為に、水の流れと傾斜地
の活用に意を配しての故、複数棟の創りなのであろう。それが却って午後の陽を「木洩れ
日」として浴びる、今日の料亭風を得ることになっているように思う。
藁屋根、高天井、太堅な柱が、黒光りして威風を放ち、落ち着いた風情はこの上ない。
自慢の季節料理は、豆腐とじの突き出しに山女魚、きのこと続いた。
多摩川支流に当たる秋川は、五日市から更に源流を訪ねて、檜原村から奥多摩町都民の
森あたり(標高1500m)に至る、東京都と言えども深まった山地である。秋川と言う
からには秋の渓流に親しむに優れるのだろうか――。
丁度一日中スッキリと穏やかに晴れた好日に恵まれた。
宴を催した部屋は渓谷に迫り出した場所で、秋の煌めく午後の陽を受ける林と水流を眺
めるに見事であったから猶更であった。まさに紅葉、秋色。
日、一日と歩む生涯に歓びの時を思い、痛飲するのであった。
風次郎
紅葉と秋川(14/11)
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