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風次郎のColumn『東京楽歩』
(No359T−82)
指宿「白水館」庭園の夜景
2014年6月
東東京楽歩(No82)
南九州を巡る旅(7)指宿
鹿児島市から海岸線に沿って南へ約50km、薩摩半島の南東端に位置し、市の北東部
から東部〜南部〜南西部にかけて東シナ海と鹿児島湾に面する有名な温泉の町、指宿は前
から訪ねたいところだった。
ツアーの募集に際して、名立たる「白水館」に宿泊するオプションが選択できるとのこ
とだったので私たちは他のメンバーと別れて三角に迫り出した海岸に小高く見える魚見岳
の麓にあるこの宿を訪ねた。
沖に「知林が島」が浮かぶのが見える海辺の宿は、松の緑と青い海に囲まれた豊かな自
然風景の中と言う宿の宣伝文句そのもの、日本の美が溢れる和風の佇まいであった。
また、創業者下竹原弘志と現当主親子二代が、60年にわたって収集したという約30
00点の美術品コレクション(絵画、東洋機器)が自慢で、これらは日本の伝統美と薩摩
の心をそそいだとする薩摩伝承館という建物に収監展示され、公開されている。
その一部はホテルの建物内にもたくさん飾られていた。日本画、書道など私達にも馴染
める作品もあり、大いに引き付けられた。
しかし、何よりも錦江湾に囲まれた広大な敷地に建つ建物群は、松林とあこうの大木、
ビロウ椰子をふんだんに配した庭園の中にあって、緑と清楚な日本的美感を楽しめる雰囲
気であった。
立木は雑草ひとつ無く行き届いた手入れの施された芝生の中にあり、宿泊客は室内着の
まま自由に庭園巡りが出来る。
芝生を渡って海辺のデッキに向かい、海から来る風に身をまかせて過ごした朝など、良
き思い出となった。
到着した私たちは、昨日に引き続いて夕食の時間に余裕を持たせ、名物の「砂蒸し」を
体験することにした。この宿には大浴場に接して自家用の砂蒸し温泉があり、直行できる。
頭部にタオルを巻いて専用の浴衣で砂に横たわると、スコップを持った法被姿の男が、
砂をかけてくれた。砂は思ったよりも熱く、その重さと温泉の効果で、体中の老廃物が大
量の汗とともに流れ出て来る仕掛けだ。
じわりじわり全身から湧くように出る汗で、標準15分と教わって横たわったのだが、
長めの体験をしてビッショリと汗を掻いた。気持良かった。
浮世風呂と銘打った大浴場には、一角に花魁風呂と称した横3間はある女人の大衆浴風
景を描いた絵が掲げられた浴槽があった。これを湯に浸かりながら眺めると言うこれまた
異な嗜好を体験?をした。
海を観ながらの露天風呂も広い岩原に居るような気分であった。
他にも釜風呂、岩盤浴所、家族風呂的な処など数多くの浴場をそ備えていたが、私には
大浴場だけでもで十分な感じであった。
指宿温泉は、地理的には鹿児島県指宿市東部にある摺ヶ浜温泉、弥次ヶ湯温泉、二月田
温泉などの温泉群の総称である。鹿児島県有数の観光地であり、年間300万人を超える
観光客を集めている。
一方で農業や養殖などへの温泉利用も盛んであり、麻の加熱処理や炊事用、浴用として
古くから利用され、温泉の9割が産業利用されていた時期もあった。
指宿」の名称は「湯豊宿」に由来するとも言われている。江戸時代以前は高温の温泉や
噴気口が点在する湿原であり、危険な場所とされていたそうだ。
泉質はおおむねナトリウム(塩化物泉)であるが地域や掘削深度によって塩分濃度や微
量成分が異なるとのこと。市内どこでも1m掘ればお湯が湧き出る、と言われるほど湯量
は豊富だが、活動泉源はおおむね500カ所。一日あたりの総湧出量は約12万トンであ
る。湧出温度は5〜60℃が多いが、100℃に達するものもあるそうだ。
温泉の水源は池田湖や鰻池に溜まった雨水と鹿児島湾からの海水が地下で混合したもの
であり、熱源は阿多カルデラに関連したマグマであると考えられているとのこと。
実際、海岸などを掘ると熱い蒸気が噴出すところがあったので、これを利用したのが「
砂蒸し風呂」とのことであった。また、薩摩藩島津家の領主が湯治に使っていたという「
殿様湯」が現在も残っているそうだ。
○
はなと私は薩摩宮殿と称する宿泊棟の6階のある「御所」という和食処で夕食を戴いた。
薩摩料理は何と言っても「さつま揚げ」そして黒豚はステーキを戴いた。そして少しば
かりの地酒に海辺のものは、きびなごの刺身やもずくなど素朴なものが美味しいように思
う。
ゆったりとした一夜が過ごせて良かった。
残念ながら「白水館」では「伝承館」に入って美術品を鑑賞する余裕がなかった。水に
浮かんだ甍の大屋根の建物は見事な印象で、輝く御殿のように見えた。ここは迎賓館の役
割も担っているとのこと、レストラン「フェニーチェ」(主にイタリアン)をそなえてい
る。
風次郎
白水館付属の資料館「伝承館」
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