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風次郎のColumn『東京楽歩』
(No355T−79)
「なんごう」のジャカランタ
2014年6月
東東京楽歩(No79)
南九州を巡る旅(4)日南なんごう
さて、いよいよ向かう先は我らが目当てにしていたジャカランダである。
バスは雄大で風光明媚な景観の地、日南海岸に沿って走っていく。太陽の国で売り出し
た景勝地ではあるが、今日はどうにか持ちこたえている曇り空の下と言うべき、目指すは
日南市南郷町「道の駅なんごう」である。
日南市は宮崎県南部、日南海岸国定公園のほぼ中央に位置し、農業と水産業を中心とし
た観光地、海岸線はリアス式海岸で奇岩奇勝を造形し、その風光は日南海岸随一と言われ
る。
そこに日本で唯一(雲仙にも鑑賞地があると聞いたが?)のジャカランダの群生林が出
現したとの触れ込みだ。
ジャカランダの事は、昨秋オーストラリアのパースを訪ねるに当たってかなり知識を得
た。世界三大花木(カエンボク=ノウゼンカズラ科原産地アフリカ、ホウオウボク=ジャ
ッケイバラ科原産地マダガスカル、ジャカランダ)の一つ。他の2種が赤系であるのに対
し、ブルー系の花、それになんとなく涼しげな葉は、ねむの木に似ている。しかしネムの
属しているマメ科ではなく、ノウゼンカズラの仲間で、原産地は南米と言われている。
高さは2mから30mにもなり、葉は多くが2回羽状複葉で、アカシアやネムノキに似
ているのは見かけだけで、これはブラジリアン・ローズウッドと似ている。ローズウッド
は1回羽状複葉または単葉の種もあるとのことだが、まだ見たことは無い。
ジャカランダはアルゼンチンの国花でもある。
花は円錐花序につき、花冠が5裂して色は青または青紫色が多い。雄蕊に連ねて長い仮
雄蕊をあり、それが映えるのだ。
偏平で卵形または長円形の果実は、多数の種子を含む。
原産地では桜のように葉が出る前に花が咲くとのことである。それがハワイで日系人が
日本の桜を偲んで「ハワイ桜」や「紫の桜」とも呼んでいる由来に及び、日本への人気を
呼び寄せたのかも知れない。さらに、ジャカランダはキリの花に似ていることから別名「
キリモドキ」とも言われているとか。桐も日本には馴染みの深い花木であり同じ色の花で
ある。
日南市観光協会によると、昭和39年、東京オリンピックの際帰卿したブラジル宮崎県
人会の方から宮崎県総合農業試験場亜熱帯作物支場にジャカランダの種を譲渡されされた
のが始まりだという。試験場内での育成調査は成功し、それから14年を経た昭和53年
に初めて開花、その後、毎年5月下旬〜6月末まで開花するようになったのだそうである。
亜熱帯作物支場内には約300本が植栽されていたが、平成23年に新たに約400本
を植栽し、ジャカランダの森が広がり、総数700本と現在に至っている。日本でのジャ
カランダの群生は他にはなく、今は鑑賞用の鉢物として商品化するために研究が進められ
ているのだと言う。
はなもこの機会こそと一鉢を手に入れて、大事に旅行の道中持ち歩き、東京へ持ち帰っ
た。地植えでは気候的に無理としても、鉢なら或るいわ、と楽しみにしている。
「道の駅なんごう」の駐車場にバスが到着すると、海側の森に20mほどに育った見事
な数十本のジャカランダがの開花していた。
丁度宮崎県が梅雨入りする頃が花の始まりとのことである。道の駅から海に面した山斜
面一帯が散策路を巡らした公園になっており、その道は調査研究を進める「宮崎県総合農
業試験場亜熱帯作物支場」にも通じていた。
宮崎県は既に梅雨入りし、丁度良いジャカランダの開花時期かと思ったが、散策路はま
だちらほらで少し早い感じであった。しかし、海を見下ろす南国情緒ジャカランダの森は
これも宮崎の一つの風情を感じさせるに充分であった。
私は地域の物産にも興味があったので道の駅も楽しめた。
道の駅は宮崎県の見本市にもなっていて、冬季温暖・多照な恵まれた気象条件をいかし
た、施設野菜(きゅうり・ピーマンなど)や柑橘類(温州みかん・日向夏など)、亜熱帯
果樹(完熟マンゴーなど)の栽培の成果が並んでいた。殊に日南市南郷町は特産のマンゴ
ーを「完熟マンゴー太陽のたまご」と銘打っている。また、水産業はかつお、まぐろ漁が
中心のようで、特に近海かつお一本釣の漁獲高は日本一を誇っているとのこと、美味しか
った昨夜の食膳を思い出した。
風次郎
道の駅「なんごう」にて
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