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風次郎のColumn『東京楽歩』  
  (No341T−72)

                                       雪晴れの公園の梅(2014.2)                                                                                                    

                                                                                   2014年3月15日
          東京楽歩(No72)雪(3)雪晴れ

                                雪は未明に止んで、愛犬スピカと散歩に出る午前7時前には雲も割れはじめていた。
                                寒さもカチカチな程ではなかったが、道路を埋めつくした雪は30cm程はあった。そ
                               れでも車の轍が微かにあって道しるべのようにつづいている。小型犬のスピカは足を取ら
                               れながらそれに沿って私についてくるといった感じであった。
                                長靴が埋まらないように気遣いながら、私は久しぶりの深雪の感触を楽しみながらメイ
                               ンストリートにあたる滝久保通りの多摩蘭坂までいって道路の状況を確かめた。
                                坂道の脇に夜中にトラブって放置された車が2台あった。しかし、さすがにこの辺の主
                               要道路に当たる通りは通行量がいつもより少ないだけのこと、大型車両も朝早くから通っ
                               ていて、何とか2車線が確保された状態であった。
                                「今朝から晴れれば何とかなりそうかな」と、胸を撫で下した。
                                だが、かろうじてのことに過ぎない。テレビでは都内の電車も路線バスもすべて運休ま
                               たはそれに近い状態を告げていた。状況は頼りない有様でも仕方なく思った。

                                世間が少しづつ交通機関の運航再開を告げ始めたのは10時を過ぎた頃からであった。 
                                早朝歩いて出勤していった次男は、立川駅で上水へ向かうモノレールを捕まえたが、た
                               った一駅動いたところでポイント故障が発生して降ろされ、結局ほとんど歩き通しての出
                               勤になったようだ。
                                元々が自分も路線運航のバス会社勤めなのだから、苦笑しながら駆け付け出勤だったこ
                               とだろう。大忙しの仕事に取り組んだ様は当方にも眼に浮かぶ。

                                陽が当たってきて雪が解け始めると、隣近所総出になって門前から雪掻きが始まった。
                               濡れがかった重いべたつく雪でスコップに絡んだが、お互いに言葉を交わしながら、め
                               ったにない雪掻きの共同作業が捗った。これは、町内付き合いでは心が通い合う良い機会
                               のような雰囲気があって良かったと思う。
                                道路がどうやら通れそうになったとみて、私はスコップを持ったまま、昨夜から次男の
                               車を置いたコインパーキングへ向かった。
                                30台ほどのスペースの青空パーキングには、6台の車が雪に埋もれたままになってい
                               る。
                                次男の車は入り口から3番目だったが屋根の雪を下し、周囲の雪をどけて床下を覗くと、
                               さすがしっかりと車止めバーは上がっている。パーキングメーターはちゃんと作動してい
                               るのだ。しっかり料金を支払った。
                                バーが支払いに応じて作動するか少々不安だったが、間違いはなかった。
                                道路に出るまでの雪掻きにここでも骨が折れたが、どうにか自宅の車庫に運び込めてホ
                               ッとした。

                                一日晴れてくれたおかげで随分雪は融け、玄関前は雪の無いたたきが見えるようになっ
                               た。
                                午后の3時ごろ不意に長男から電話が入った。長男は大阪に本社のある会社の米子会社
                               の勤務で、サンフランシスコに住んでいるのだが、火曜日からの本社で会議があり、成田
                               に着いたところだと言う。
                                「新幹線も動いていないしホテルの予約もままならないのでそちらに行きたい」、との
                               ことだ。幸い空港から都心までの鉄道は動いている由、こちらの駅に着けばタクシーは動
                               いているようだからと伝える。
                                唐突で、色々重なってびっくりしたが、それにしても空路も国際便が予定通り着陸して
                               良かった。止まっている新幹線も中1日あれば動くだろうと思った。
                                結局、翌日になっても新幹線は心もとなく、火曜日早朝の空路を捕まえて、羽田のホテ
                               ルに前泊し、彼は大阪に向かわねばならなかった。
                                雪の影響は我が家にはまだ残っていた。
                                                                                風次郎                    

  
雪に埋まった朝の街

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