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風次郎のColumn『東京楽歩』  
  (No325T−68)

                                             大宮氷川神社の紅葉                                                                                                    

                                                                                   2013年11月24日
          東京楽歩(No68)紅葉(2)大宮氷川神社

                                30年も前のことであるが埼玉県の大宮に住んでいたことがあった。
                                子供はまだ小学生で、自分の勤務もてんてこ舞いだったので、たまの休日と言へば
                               せいぜい近くの公園へ家族で出かけるのが精一杯だったから、氷川神社には良く行っ
                               た。
                                その参道は長く、2つの鳥居を潜って本殿に至る堂々たるものである。
                                もともと氷川神社は「大いなる宮居」として大宮の地名の由来にもなった日本でも指
                               折りの古社。武蔵一宮として関東一円の信仰を集め、埼玉、東京、神奈川に280を
                               超える末社の頂点に立つ貫禄である。
                                がゆえにか、氷川参道は、欅を中心としたおよそ700本の樹木を配して南北約2km
                               にわたり続いており、歴史・文化的資産としても、都心部に残された貴重な緑地空間と
                               なっているところだ。
                                一年を通じて、四季折々の美しさのある参道であった。
 
                                丁度紅葉の時節、つい先日、ふとしたことから大宮へ出かけることになって、それ
                               も小時間の用件だったので、懐かしさも手伝って氷川参道を久し振りに歩いてみるこ
                               とにした。
                                快晴無風、駅東口から元のメインストリート(昨今は西口が整備され表玄関は西口
                               側らしくもある)を、昔からある高島屋デパートに沿って真っ直ぐ進む。6〜7分で
                               参道に到達する。
                                参道は両脇に車道を分け、中央に石畳の歩道が本殿まで真っ直ぐに敷かれている。
                                車道とその歩道の間に盛り土された台地を作り、主に欅の鬱蒼たる並木が続いてい
                               る。その欅が丁度秋に色付き見頃であった。そろそろ散り始めたところもあったから、
                               ピークなのかも知れない。今年の紅葉は何処でも期待通りの美しさを戴けないよう
                               だから――。
                                「やはり大したことないのか――、」と歩いて行くと、途中の市道との交差点を過
                               ぎるあたりからはかなり鮮やかなオレンジ色が陽光を浴びて煌めいていた。
                                ――昔、2人の息子たちは剣道着をつけたまま家からこの参道を歩き、境内で行わ
                               れる秋の市民の剣道大会に通ったのだったっけ――。私はぶらりぶらりと本殿前の鳥
                               居を通って神楽殿の奥にある拝殿に柏手を打った。神楽殿の前が、昔の子供たちの試
                               合場所だった。
                                家族は、社の裏に広がる、これも広大な林や野原で遊んだことが多かった。春はい
                               たるところに桜が花を開いていたし、公園の一角には当時では県下屈指の運動場があ
                               って野球やサッカーの試合が頻繁に行われていた。
                                秋であれば――、
                                只、私の脳裏には――。
                                その公園を出た少し先は、閑静な佇まいの料亭街「大宮盆栽町」であり、仕事にか
                               まけてそこで過ごしたことが甦ってくるのでもあったが――。
                                漫ろ歩きは昔語りの発端となってしまうようだ。
                                いま一つと言われている今年の紅葉も、日一日気温の下がっている為か、歩いて近
                               づくとやはり美しいものだと思う。                                 
                                 
                                                                           風次郎                    

  
氷川神社 参道と神橋の紅葉

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