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風次郎のColumn『東京楽歩』  
   No184(T−038)
 
今年も例年通り桜は咲いた(国立)

                                                          2011年4月10日
東京楽歩
               
(38) 3.11東日本地震に寄せて 

             寒くて悲しい春に

                     花は咲いても、寒い春だ。
                    気持ちは高ぶっても、悲しい春だ。
                    待っていたのに、優しい春ではなかった。
                    これが、神様の私たちに与えた、今年の春なのか、

                    この春の寒さの中で、
                    東北地方の海辺の人たちが、天の災に心まで粉々にされたまま、
                    厳しい生活をおくっている。
                    その災いは、広く関東地方にも、果ては大洋の他岸ににも及び、
                    人々は皆耐えている。
                    耐えるしかないから―――

                    今、人々の脳裏に、
                    想像を超えて襲った自然の猛威の跡形。
                    これが大地のひろがりか、
                    せっかく築いた私達の儚い生活の為の世界。――だった“ふるさと”の光景。
                    それが、耐えるしか人間に力は無いのだと、
                    神が知らしめんが如くもたらした光景か。
                    テレビの箱の中の光景でさえ惨くて広い。
                    見渡して、何も言えない。

                    「人間なんて、小さなものなんですね――」
                    静寂の中で顔を見合わせたテレビの前の友人、知人、身近な人々と、
                    只、頷き合うだけの日々が過ぎていく。
                    悲しい。
                    私のような、言わば只傍観者にすぎない者でさえ、
                    「私たちの災害」と共有して言えるほどのことが出来ないはがゆさばかりに、
                    さいなまれる毎日。
                    さあ、何をしようと立ち上がろうか、どんなに悲しくても―――

                    だけど立ち上がろう!
                    一緒になって!
                    「君だって人間なんて力ないものと思わされ続けて生きてきたんだろう」と、
                    慰めに似た背後の声に急かされるような気持ち。

                          ○

                    立ち上がり、歩き出せば勇気が沸いてくる筈だ、と思う。
                    小さな人間でも、
                    手がある。
                    足があるじゃないか。
                    自然には負けても、
                    頭があるじゃないか。
                    そして、一人じゃないんだから――。と、

                    これまで日々の生活を積み上げてきた大人達と、
                    どんなに打ちのめされても生きてきた、もっと年上の大人達と、
                    これから希望ある未来を見つめる若者達と、
                    年長に手を引かれて従う子供達も、
                    母の胸にしっかりと抱かれた幼子達も、
                    今は、一緒になって屋根の無くなった「ふるさと」に立とう。

                    その自然の中に、
                    その大地に、
                    今こそしっかりと生きて行かなくてはならないのだ。
                    人の温かさをたよりに、
                    夢を失わないで。
                    今こそ‐‐‐再び、さらに三度になろうとも。

                    そして、神様のくれた不幸に見舞われた私達だが、
                    それでも、神様に生きていく喜びをもたらしてくれる事を祈ろう。
                    一緒になって、立ち上がろう!
                    悲しくとも!

                                                            風次郎          


木の幹に咲くさくら

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