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風次郎のColumn『東京楽歩』  
   No183(T−037)
 
一ツ橋大学図書館前の梅

                                                          2011年2月20日
東京楽歩
               
(37)梅と「春雪」 

                 梅が満開の季節だ。例年の通り一ツ橋大学の図書館前にある池のほとりの白梅は見事
               に咲いている。この木のピークが梅の花のシーズンのピークと思いながら、朝のラジオ
               体操仲間が集まる陸上グランドへ通うのである。大学の構内では何処も見ごたえのある
               梅が、学生たちには勿論、散策に訪れる人達にも春の訪れを楽しく知らせているようで
               ある。
                我が家の玄関前にも紅白2本の梅ノ木がある。開花は少し世間より遅めの梅であるが、
               こちらももう白は7分、紅は2部の花が咲いている。紅梅は書斎の窓から丁度見える
               位置で午前中の殆どをこの部屋で過ごすこの頃は、窓辺の机に向かいながら見る可愛い
               梅の花に、まさしく春を告げられていると言わざるを得ない。外気へ誘われるのである。
                 「春雪」が降ったのはつい数日前のことであった。
                 雪の日の梅の花を見るのもまた風情があった。
                 今年は北陸や東北日本海のいつも雪の多い地域に限らず、全国的に苦難を強いられる
                ほど豪雪の年のようであるが、東京でも2日も続けて降ったのは珍しいのではなかろう
                か。さすがにこのあたりに積もった6〜7センチの雪は、まだ少し日陰に残っている。

                 白い雪の中に梅ノ木や枝が描く黒い特長のある曲がった線は、それはそれで又梅の風
                情であった。
                 雪が降った日、その舞い散るように降る雪や、ストーンとあたかも落ちて来るといった風
                に花や造作に被さっていく様な雪などを眺めながら、30年も前秋田で暮らした冬のこ
                とを思った。
                 2月はやはり積雪のピークで、毎朝々々家の前の雪掻きをし、掘り出すように駐車場
                の車の雪を払わねばならなかった。しかし、日毎に何処もかしこも白一面の雪の世界
                は、まるで穢れたものを何も見なくていいといった清々しい気分になれる景色でもあっ
                た。
                 自然に声を掛け合って雪を払う作業をする身近の人々との会話は、挨拶にとりとめも
                ない愚痴が混じっても、「協力し合おうね!」という掛け声のような温かみを覚えたも
                のだったと思う。雪国の冬を過ごせば、暗黙の助け合い生活を感ずることが出来ると
                思ったものだ。あの頃の人たちは元気にしているだろうか。
                 2月も半ばを過ぎての雪は「春雪」。この雪も春の近い知らせであろう。

                 少しばかり残った道端の雪が無くなるのを惜しむように見やりつつ、痛い腕をかばい
                ながら街の中の梅を見て歩いた。
                 ちょっとした不注意から、テニスのゲームで転倒し、遂にこのところ八ヶ岳山麓へも
                出掛けられなくなってしまった。
                 冬晴れに厳しく輝く八ヶ岳を見に行く為にリハビリにも精を出そうと思う。

                                                            風次郎          


梅ノ木と一ツ橋大学兼松講堂

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