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風次郎のColumn『東京楽歩』  
   No183(T−036)
 
一ツ橋大学の銀杏
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                                                     2010年12月12日
 東京秋色(4)
                                                    風次郎
                                                  fuujiro@jcom.home.ne.jp
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                 秋色のフィナーレは黄色い輝き、金色の銀杏でということになろうか。

                仕事の都合もあって川崎の駅に降り、駅の地下街を抜けて市役所へ向かう大通りに出
               ると、目の覚めるような銀杏並木の鮮やかさに包まれた。
               陽が射して余計にその明るさを感じたように思う。
                手の入った三角のそそり立つ銀杏の並木である。青空、白い背の高いビル街、午前の
               陽に小風。舗道にも黄色い落葉が舞いながら散っていた。
                歩いていくと、散り残りの葉を少し携えて欅の木が黒い線を残す中央分離帯が、軽い
               コントラストになって、陸橋を渡りながらの眺めも絵にしたくなるような美しさであっ
               た。

                此処の銀杏も眺められて良かった――。
                そろそろ今年の「秋の彩り」を見るのも終わりだろう。「随分贅沢な秋を見てきたな
               あ」と思い返す。

                「締めくくりの銀杏の黄葉は見て歩かねば」と、この二週間はあちこちを巡った。
                パルス出版のK編集長が事務所の近くだから余計に、と言いつつ「本郷の東大構内こ
               そ銀杏を眺め、浴びて歩くに相応しい」と通信に書いてきたので、こちらも「さもあり
               なん」と、出かけて行ったし、「東大であれば若い頃住んでいた駒場(東大生だったわ
               けではないが)にある教養学部にも銀杏並木があったなあ」と、はなを誘い出して、懐
               かしさを辿りながら歩きにも行った。
                他にも西八王子の甲州街道、多摩センターの鎌倉街道を眺めにも出かけた。

                毎日見てきた国立の大学構内でも、銀杏が散り初めると時を競うように、メタセコイ
               ヤの赤も色褪せてきたようだ。
                最早師走も十日を過ぎれば、国立駅に続く広い街路の銀杏にはクリスマスのデコレー
               ションが施されるとのことである。住む人は冬への装いを始めている。
                やはり秋のページは閉じられていくようである。

                                         ○
 
               本当に美しい自然の移ろいを楽しめたこの秋だったと思う。 
               八ヶ岳山麓にも数日の滞在で散策を楽しんだし、何よりも東京に稀と言ってよい程の
              色づいた秋は、次はいつを期待したらいいのだろうか。それが来年であれば、又嬉し
              い。
               国立の桜の紅葉、井の頭の欅、平林寺のもみじ、大学の銀杏、そして川崎など街路の
              銀杏、‐‐‐‐‐‐。とにかく今年は充分に紅葉の季節を楽しんだように思う。

               銀杏が散れば色づく秋は終わりを告げて去っていく。

               色褪せたプラタナスの落葉‐‐が、木枯らしに飛ばされている道を歩く日も近いだろ
              う。
               「風」は楽しむにしかず、冬なれば――と、つぶやいてすじ雲の引かれた遠い空を見る。

                                                           東京秋色(完)

                                                                風次郎          


一ツ橋大学兼松講堂前の銀杏

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