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風次郎のColumn『東京楽歩』  
   No172(T−030)
 
掘割の坂道(内藤街道)
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                                                     2010年9月19日
 散歩と公園と坂道
                                                    風次郎
                                                  fuujiro@jcom.home.ne.jp
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                 風次郎の住む近くには小公園がいっぱいあることに気がついた。比較的大きな公
                園は、歩いて10分ぐらいのところにあり、国分寺史跡に連なる「黒鐘公園」、「
                武蔵台公園」であるが、散歩に出かける住宅地の片隅というようなところに、かれ
                これ10を越える小公園がある。恐らく、都や、市は住民の憩う場所を提供する福
                祉志向で、小さな空地を積極的に公園化してきたのであろう。住民にとっては有難
                い事である。
 
                 このところ毎朝出かける散歩は、多摩欄坂を南に下って「武蔵台公園」の前に至
                って帰ってくる3〜40分くらいのコースである。
                 この夏は、愛犬「ナナ」がいなくなってしまったので、以前から歩いていた一ツ
                橋大学方面へのコースをこちらに変更した。前のコースはどうしても「ナナ」の想
                い出が悲しみを漂わせることになり、変更したのである。

                 多摩欄坂を下りた一ツ橋大学のラグビー場あたりから、その東側の道路を南側に
                向い、突き当たったところに府中市の北山保育園がある。7時前から若い父母に伴
                われて登園してきた子供たちと、時には玄関のガラス越しに挨拶を交わして、気持
                ちの良い朝の第一声を確かめられれば、その日のスタートはしめたものだ。子供の
                元気な声は、活力の源である。
                 そして保育園の先を左に少し行くと「せせらぎ公園」がある。
                 500坪に満たないが、これくらいあると小公園と言ういうにはそれを上回るだ
                ろう。しかも、藤棚や東屋があり、名前どおりのせせらぎがこしらえてあって、そ
                こには太鼓橋が架けられている十分行き届いた公園である。

                 今、風次郎が公園めぐりのようなこのこのコースに引き寄られている理由には、
                その「せせらぎ公園」から隣のアパート群の敷地に沿って続いている並木の小径を
                通ることにもある。
                 今年の夏は特に暑かったし、朝から強烈な陽光を感ずるばかりの日々だったが、
                丁度真東を向いて歩くことになるこの小径は4〜5mの背丈になる木々だ植えられ
                た並木になっている。
                 少しでも陽の光を避けてと思いつつ、ここを選んでいたのである。
                 何日か歩いているうちにそれぞれの木に名札が付いていることを発見した。
                 「ケヤキ」と「銀杏」、「クスノキ」ぐらいしか街路樹の名前は頭に無かったの
                で、風次郎はとても興味を持った。足を止めて、「これを『エゴの木』というのか」
                「これが『カツラ』なのか」と、確かめて歩いているうちに、最近は殆どの木が
                解るようになって嬉しく思っている。
                 列挙すれば、「アキニレ」「スダジイ」「マテバシイ」「イヌシデ」「シラカシ」など、
                さらに馴染みの「コナラ」「ハナモクレン」それに東京都花「ハナミズキ」
                が森のように連なって植えられている。
                 これから木の葉の色づいて、深まる秋まで覚えた名前とともに木々の変化を楽し
                みつつ過ごしたいと思う。

                 その小径を過ぎて、そこに新しく拡幅開通した内藤街道(4車線+遊歩道付き)
                に出、武蔵台公園を眺めながら、手前の「見返り坂公園」で体操をする。
                 そこでは、同じ時間帯に決まったように出くわす散歩の人たちに行き会う。ベンチに
                腰を降ろして朝の一服を楽しむ人、大きな荷物を膝元に下ろして仕事に出かける前
                の一休みをする職人風の人、犬を連れてきて駆けさせている人、さまざまな朝の過
                ごし方は、型にはまった様子を見ることにもなり、落ち着いたり、安心したり、穏やか
                な心を維持させてくれるもののように思う。
                 体操が終わると「内藤街道」を歩き帰路に着く。
                 この道は都市計画に基づく、国道20号線の府中から鎌倉街道を北に延長し、JR
                中央線を越えて国分寺市役所、五日市街道に至る遊歩道つきの基幹路線である。
                国分寺崖線を掘割する工事が終わり、滝久保街道までが完成している。
                 「見返り坂公園」から滝久保街道まで約400mの広い掘割道路は、真っ直ぐな
                だらかな登り坂で見栄えが好い。風次郎はここを歩くのをとても気に入っている。
                 掘割の土手には皐月やれんぎょうが植え込まれ、遊歩道はコンクリートタイルが敷
                き詰められてゆったりと続く。好感の沸く設計であるのも良いし、人は心理的に環
                境の整った登り坂を本能的に求めているのではないだろうか、と歩きながら思った
                りする。

                 愛犬「ナナ」は逝ってしまったが、散歩コースを変えて、公園が沢山あることに
                気づいただけではなく、身の回りの環境にあらためて関心を高めることができた。
                 少しづつ足も伸ばしてみよう。新発見を期待しながら、これからも自然に親しん
                でいこうと思う。
                                                            風次郎          


散歩コース「せせらぎ公園」の小径

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