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風次郎のColumn『東京楽歩』 (No603T−146)


                                         百日紅の花                                                                                                                                   

          東京楽歩(No146)夏の終わり−1−


                              8月が終わった。庭の隅にあるメドウセイジの濃い紫の花が風に揺れている。近所の
                             住宅の塀から首丈を出している夾竹桃の花が、灼熱の陽を浴びて咲き続ける姿が、少し
                             くたびれてくると、少し街道を外れた小路の百日紅の並木が赤と白の花を咲かせる。
                              わたしは、陽はまだ暑いが、やっと夏の終わりだな――、と感じながら汗を拭いつつ
                             道を歩いた。
                              その近くには武蔵国分寺跡の森があり、森の中に入れば夏の陽はすっかり閉ざされて、
                             心地よい涼しさをあじあうことが出来るのだ。少し坂はあるが、府中市の小、中学校の
                             裏手は土の匂いのする細い道が散歩には格好である。

                              今年の夏は、季節感が行きつ戻りつで、やけに雨が降リ続いて始まり、それが治まる
                             と今度は史上にも記録的な猛暑に見舞われるといった展開だった。
                              わたしは富士見に居て8月のお盆過ぎまでは辛うじて高原の夏の気候を感じて過ごし
                             たが、東京の暑さも凌ぎ難いもののようであった。
                              人間が耐えきれないと言う程の異常気象に及んで、生物の世界にも微妙な影響が出て
                             いるようだ。
                              農業生産物の出来不出来、漁獲での変化が報道されているが、家の庭など身近な例で
                             も、害虫が少ないように感じている。
                              もともと消毒などに気を配ることは少ない性質だが、今年は初夏の頃からアブラムシ
                             が現れず、本夏になると定番で椿に巣食うアメリカシロヒトリを見なかった。それは助
                             かったことである。ただ、反面、高温に多雨が加わって緑葉の育ちが旺盛で藤棚の弦の
                             刈込など10日を待たず行わなければならなかった。海抜1000mの富士見の庭でさ
                             え、芝の刈込は例年の倍の回数の作業に追われた。
                              地球温暖化異変の始まりは確実に来ているのであろうか?

                              夏は終わろうとしているのだが、秋を知らせるという台風の動き方もいつもとは異な
                             るようである。ましてこのところ歴史的とばかり報道される大雨の襲来は線状低気圧と
                             か呼ばれるほど日本列島全土に居座り、憂鬱この上ない。 

                              暑さだけは峠を越したように思う。取り敢えず夜眠れればそれで良い、としよう。

                              武蔵台の土手の緑も夏の陽射しに少々疲れたように見える。
                              森を出るあたりにある府中市営の屋外プールからは、若い人々の元気いっぱいの叫び
                             が聞こえていた。
                              夏休みももう終わりだ。
                              澄んだ秋の青空を見上げるのがそろそろ楽しみである。
                                                                            風次郎 

 

         
     メドウセイジの花

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