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風次郎のColumn『東京楽歩』 (No575T−137)
    
                                      平和祈念展示資料館内                                                                                                                                      

                                                                                2019年1月
          東京楽歩(No137) 平和祈念展示資料館



                              久し振りに新宿西口から住友ビルへ向かい33階にある「平和祈念展示資料館」を訪ね
                             た。
                              そこでは、さきの大戦後の海外からの引揚者や強制抑留者など、関係者の証言や資料
                             を常設展示している。
                              私は昭和17年2月のハルピン生まれである。
                              終戦時、軍の関係機関に勤務していた父と共に母と子供4人の家族であり、軍務に赴い
                             た父と別れたものの、幸いにも終戦直後に帰国できたのであった。またこれも幸い、父も
                             早期に帰国できて、我が家は不自由とはいえ円満な引揚者生活を営むことが出来たの
                             である。
                              昨今、彼の国で育てられ、中国から戻った戦災孤児の方々が帰国し、日本語も話せずに
                             年老いた仲間同士で施設に集うことを知った。同情するだけでなく、私も少し道が違えば、
                             同じ境遇に至ったかもしれないと思うと、実に侘しい感情に陥ってしまうのである。
                              既に故人となってしまった私の父や母は、悲しみに包まれた引揚時のことはあまり語
                             らなかった。終戦当時小学校の6年生、3年生であった兄や姉の話を聞くと、私の知らない
                             ことばかりである。私がここへ通うのは、その境遇を我がものとする為でもある。

                              ふとしたきっかけで、数年前ここ「平和祈念展示資料館」を知り、ジオラマ展示に引揚船内
                             の家族の様子を見てひきつけられ、時々通うようになったのである。
                              他の展示も含め、いかにも切ない、暗い悲しい戦争の展示は、涙を誘われるものばかり
                             だが、価値無き生甲斐の記録として、その時を経てきた者は後から来る者へ伝えていかね
                             ばならないことであろうとの思いである。
                              今も世界のどこかで、人はいつも戦争をしている。 

                              ここは、太平洋戦争における、兵士、戦後強制抑留及び海外からの引揚げの関係者の
                             労苦に関する資料の常設展示を行い、国民の理解を深めるために、平成12年11月に
                             開館した施設とのことである。戦後シベリアに抑留されて強制労働をさせられた人々の
                             資料も展示されている。
                              引揚者や強制抑留者など、関係者の証言や資料を常設展示し、関連書籍を閲覧できる
                             コーナーがあり、時には企画展や実体験の講演なども行われている。
                              今回は、お父さんの絵本“大連のうた”という川崎忠昭という人(故人)が幼い我が
                             子に引揚者のことを伝えようとした原画展が行われていた。

                                                  ―――――  ―――――

                              ビルを出て歩きはじめると、外は真っ青の空であったが、冷たい風の通り抜ける東京
                             の街であった‐‐‐‐‐。
                     
                              都内には関連施設があります。

                              「東京大空襲・
                               戦災資料センター」  民営 
                                             1945(昭和20)年 3月10日の東京大空襲を中心として、東京の
                                             一連の空襲被害の資料が集められている
                                             2002年3月9日開館 
                                             所在地 東京都江東区北砂1丁目5-4

                              「昭和館」         厚生労働省社会・援護局所管
                                             国民が経験した戦中、戦後の国民生活上の労苦を後世代の人々
                                             に伝えていくことを目的として開設された。昭和と今を繋ぐ伝えた
                                             い戦中、戦後の暮らし。
                                             1999年3月27日に開館
                                             所在地 東京都千代田区九段南1-6-1
  
                              「しょうけい館」      厚生労働省 管理運営 財団法人日本傷痍軍人会
                                             戦傷病者の体験記を中心に幅広く労苦を伝える図書、展示
                                             2006年3月開館
                                             所在地 東京都千代田区九段南1-5-13

                                                                             風次郎 


引揚船内の家族(人形展示)
                      

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