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風次郎のColumn『東京楽歩』  
  (No464T−115)
    
       雨に咲く「あさがお」
                                                                                                                                     

                                                                                   2016年9月
          東京楽歩(No115) 秋の長雨

                       今週もよく降った。
                       「秋の長雨」と言われる時期であるが、今の雨は台風と連れ立っているから、暴風となって荒れた
                      り、雨量も膨大で被害に及ぶから厄介だ。そろそろ終わってほしい。
                       早く秋晴れの空の下、子供たちの運動会の季節、元気な風景をと期待しているのだが、――

                       毎年夏が終わり秋に季節が移り変わるこの時期には、真夏の間本州一帯に猛暑をもたらした太平洋
                      高気圧が南へ退き、大陸の冷たい高気圧が日本海や北日本方面に張り出す。いわゆる秋雨前線が北か
                      ら南へ南下して「秋の長雨」と呼ばれるぐずついた天気が1ヶ月以上も続くのである。
                       この秋雨前線が過ぎ去らないと秋が始まらない。

                       長雨は、台風に重なるから一概には言えないが、夏の始まりにやってくる「梅雨」とは反対に、末
                      期よりも初期の方が雨が強いのが普通だ。基本的に、秋雨前線は梅雨前線よりも弱く、前線が停滞前
                      線ではなく寒冷前線や温暖前線になったり、前線として現れない気圧の谷となったりすることが多く、
                      曇りの天気が続いたり、しとしとという弱い雨が降ることになると言われるが、ことしはどうして、
                       次第に梅雨をもしのぐ大雨となって、台風シーズンと重なった「秋の長雨」になった。
                       台風から秋雨前線に向かって湿暖気流が流れ込み、積乱雲が発達して雷をもともなう大雨となり、
                      大規模な水害をも引き起こしている。また、時に上空に寒気が流れ込んだり、収束線が通過したり、
                      厄介な大雨となっているようだ。
                       梅雨の雨量は西や南に行くほど多くなるのに対して、秋雨の雨量は北や東に行くほど多くなり、正
                      反対となるのだそうである。
                       普通は梅雨のない北海道(今年は北海道にも梅雨があった)でも秋雨はある。これは、秋雨の場合
                      は前線を作るシベリア高気圧や移動性高気圧が、はじめからしっかりと勢力を保っているためだそう
                      である。

                                                      ○

                       しかし、「秋の長雨」は、文士にとっては欠かせぬ季節感であろう。「秋雨」、「秋霖」、「すす
                      き梅雨」などとも言われて、いずれも意味は秋の時期に降る雨の静けさをを連想してつけられ、季節
                      感をもたらす呼び名である。
                       ひと雨ごとの涼しさを感じつつ、次第に秋の来るを思って、夏を振り返りながら静かに宵を愉しむ
                      など、嫌いな季節ではないが、このところの季節変動はちょっと楽しめない。
                       せめて、夕闇には、時を選んで、ほろ酔い加減で、幼い頃親しんだ童謡でも口ずさみつつ逍遥でも
                      しようか、と思う。
                       童謡には懐かしいロマンと、爽やかなドラマがある。
                         

                        *『雨』(童謡)
                                 作詞:北原白秋 作曲:弘田龍太郎

                         雨がふります 雨がふる
                         遊びにゆきたし 傘はなし
                         紅緒(べにお)の木履(かっこ)も緒(お)が切れた

                         雨がふります 雨がふる
                         いやでもお家で 遊びましょう
                         千代紙(ちよがみ)おりましょう たたみましょう

                         雨がふります 雨がふる
                         けんけん小雉子(こきじ)が 今啼(な)いた
                         小雉子も寒かろ 寂しかろ

                         雨がふります 雨がふる
                         お人形寝かせど まだ止まぬ
                         お線香花火も みな焚(た)いた

                         雨がふります 雨がふる
                         昼もふるふる 夜もふる
                         雨がふります 雨がふる

                         *『あめふり』
                                    作詞:北原白秋、作曲:中山晋平(大正14)

                         あめあめふれふれ かあさんが  じゃのめでおむかい うれしいな
                         ピッチ、ピッチ、チャップ、チャップ、ラン、ラン、ラン―――

                         *『雨降りお月さん』
                                    作詞:野口雨情、作曲:中山晋平

                         雨降りお月さん 雲の蔭 お嫁にゆくときゃ 誰とゆく
                         一人でカラかささしていく、
                         カラかさ無いときゃ誰と行く
                         シャラシャラ、シャンシャン 鈴付けて
                         お馬に揺られて 濡れて行く
                                                                         風次郎

懐かしさを残して朝顔は数を減らしていく

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