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風次郎のColumn『東京楽歩』  
  (No431T−108)
  
                                                                                                                                     

                                                                                   2016年1月10日
          東京楽歩(No108) 初詣―谷保天満宮

                       5日に家族――と言っても妻はなと共に愛犬 Spicaを連れるだけだが、谷保天満宮へ歩
                      いて初詣に出かけた。
                       東京は暮れから正月にかけて毎日良い天気で空は青く澄み暖かく、午後の街を歩くにも
                      穏やかで気持ちが良い。
                       我が家は国立の東の丘、多摩蘭坂の隣にある。その多摩蘭坂を下り、一橋大学のラグビ
                      ー場の脇を通って大学通りへ向かう。片道約2kmである。
                       ラグビー場を囲む桜の巨木はすっかり丸裸だが、暖かな陽気の中で、或いは咲き始める
                      のではないかと思わせるように陽を浴びている。大学通りは桜と銀杏だが、まだ一部に秋
                      の名残の黄葉を残した背の高い真っ直ぐな銀杏が、好天の青空の下で元気に見えた。
                       殆どお正月の家族連れと言っていい人の流れが谷保に向かっている。谷保の駅に近いと
                      ころでJR南武線の踏切を渡るが、遮断機の前を通過する電車も気分的にのんびりとして
                      いるように見えるのであった。正月気分と言うのは良いものだ。
                       谷保天神は国道20号線寄りに大鳥居があり、多摩川の河岸段丘を一段下ったところに
                      境内を構える。国道を渡って鳥居を潜ると石畳の参道であるが長くは無い。境内に下る石
                      段の手前に手水場があって少しの行列が出来ていた。
                       私は初めてこの社を訪れたとき、石段を下ってお参りすることに違和感を覚えたが、子
                      供の受験の度に願掛けして、何とか叶ったことで縁起を感じ、お参りを続けているのだ。
                       そもそも祀られている菅原道真が「学問の神様」との謂れを我が家では敬して受け入れ
                      ているが、合わせて新年には家内安全を祈ると言うことにしている。
                       
                       愛犬 Spicaは拝殿の脇におとなしく待たせ、昨年のお札を納めて、無事にお参りを済ま
                      せる事が出来た。
                       今年はサンフランシスコに暮らす長男のところの孫娘が大学受験だから、それを含めて
                      子供たち3家族の息災を願った。大福は担がずとも、曲りなりにと言おうか、平穏に人並
                      の倖せ感が得られる年であって欲しいと念ずるばかりだ。
                       世の中の人々は誰に限らず紆余曲折を経なければ生涯を全う出来ないのであるから、む
                      しろそんな時に力を与えられるよう懇願した次第である。
                       拝殿に向かう正面に大きな牛が横たわる銅像がある。この牛を撫でると御利益があると
                      の謂れを買って、はなと Spicaと共に近寄り、擦るように撫でてきた。牛の体は善男善女
                      によるこの願掛けで午後の陽にピカピカ光っていた。
                       社務所では今年のお札をいただいた。

                       そして、正月は殊に楽しみにしている梅園に向かうのであるが、その坂道も行列であっ
                      た。梅園は神社より一段高い多摩川の河岸段丘にある。
 
                       ここの梅は早咲きであるが、暖かい今年は殊に、もう7分咲きの紅白の梅である。屋台
                      を託った甘酒の店も程良く賑わい、回遊のひと時を寛ぐ人の姿は正月のゆったり感に相応
                      しい気がした。
                       川面を照らす冬の午后の陽射しが流れ寄せるように、細枝に影をつけているのも美観を
                      誘っていた。

                          こちふかば においよこせよ うめのはな 
                                               あるじなしとて はるな わすれそ     (道真) 
 
                       今年の穏やかでありたいことを期する初詣であった。
                                                            2016年 正月  風次郎

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