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風次郎のColumn『東京楽歩』  
  (No395T−105)
  
                                                国立公文書館                                                                                                    

                                                                                   2015年4月12日
          東京楽歩(No105)「JFK展」

                橋を架けた大統領「JFK展」国立公文書館を観る

                      「JFK―その生涯と遺産展」が3月6日から5月10日までの予定で開催されている。
                      JFKは彼の掲げた公民権差別撤廃の旗手として若き大統領就任を果たした外、米ソ対立
                     が核戦争の引き金を引きかねない危うい時に直面して乗り切ったなど、「橋を架けた大統領
                     」と冠されているのはその歴史的な足跡を謳われたのであろう。一方で本展が日米友好の架
                     け橋の一つとなることを公文書館が期待している催事でもある。
                      JFKはその生涯を悲惨な事件によって、あっという間に閉じてしまった。
                      世界に衝撃を与えて世を去ったが、その悲劇の真相は今でもヴェールに包まれたままであ
                     り、アメリカらしからぬ不思議と言わざるを得ない。関心の高さと共に、JFKが今尚、世
                     界から敬意と親しみを寄せられている理由の一つでもある。
                      日本でも、JFKは大人気であった。そればかりか、たまたま現在のキャロライン・ケネ
                     ディー大使は当時まだ幼かったJFKの娘である。今回の企画がその背景に基くものであっ
                     ても当然であろう。

                      JFKは、当時20代だった感受性の高い世代にあった小生にとっても、殊に感銘を与えてくれ
                     た人である。
                      社会へ出たばかり、世界情勢に於ける米国の影響度を実感するにつけ、当時若き旗手を謳
                     われた彼の存在の尊さにも憧れたのであった。
                      私の書棚にある、彼の大統領選に臨んだ志を告げる本はかなりの数にのぼる。「勇気ある
                     人々」など若い時代の著作も並んでいる。また悲劇にまつわるドキュメントとして制作され
                     たビデオやドラマの類は殆ど集めた。たまたま友人であり、米大使館に転勤してきた米人に、
                     紹介された米国メディアの収集テープも入手するなど、今も関心は収まっていない。
                      そんな事の次第で、子供がニューヨークで暮らしていた15年ほど前からは家庭訪問の傍
                     らボストンへも出掛け、今回提供者の中心であるところのJFK記念図書館へも通ったこと
                     があった。

                      だから、今回の展示にも関心を持って出かけて行った。
                      国立公文書館は地下鉄の竹橋駅の近く、皇居のお堀沿いに少し坂を上った国立近代美術館
                     の隣にある。このあたりはお堀越しに皇居の緑をスッキリ眺められ、散策にも気持ちの好い
                     処だ。織から周辺の桜が満開で、歩道を歩く人々も多かった。
 
                      ボストンにあるジョン・F・ケネディー大統領図書館・博物館から運ばれた著名な資料を
                     懐かしく、またあらためて感慨深く見て回る事が出来た。
                      今回掲げられたケネディーが架けた5つの橋を、主催者は@ソ連への橋(米ソ間ホットラ
                     イン)A核軍縮への橋(部分的核実験禁止条約調印)B宇宙への橋(アポロ計画成功)C平
                     等への橋(公民権法着手)D日本への橋(日米イコールパートナーシップ)と掲げている。
                      彼の大統領が着手したこれらの課題は着々と成果を上げて、その後の世界に実現している
                     ものが多い。彼の描いた理想は確かに受け継がれているといっていいと思う。
                      願わくば、その根底にある、人々の危害によって争う心の払拭に繋げられる時代の到来を
                     期待したいと思う。
                      新しい課題が次々と世界を席巻している時代である。現代の為政者も身にかざして学ぶに
                     事足らんであろうと思う。
 
                      ボストンには、彼がホワイトハウスで使っていた机そのものが部屋の雰囲気の復元の中で
                     見られた、脇には愛用のロッキングチェアーも置かれていたのが印象的だった。
                      今回の会場にも飾られていた「執務中のケネディー」の写真は、いつもあの当時の世界の
                     緊張を思い起こさせる懐かしいものである。少なくもあの時の東西2極対立の情勢はここか
                     ら去って行った。
                      これを見る度、ともに世界の平和への祈りを思い起こさせるものである。

                      人々の争いは絶えることは無いのであろう。
                      時の為政者の在り方をつくずくと思う。                                                                                                             風次郎


執務室のJFK

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