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風次郎のColumn『東京楽歩』
(No452H−028)
ナンテンの花
東京楽歩(H-452) 私的花語り(No28) なんてん(南天) 2016.夏
まだ本格的ではない梅雨入りの季節である。しかし気温は高い日が多く、東京でも25度を超える
ことが当たり前の7月半ばの様相だ。このところ朝の内の曇り空も午後になると晴れ上がって、強い
日差しは真夏のものである。そこに強い風がやや荒れ気味に吹くから、時には鬱陶しい。
そんな中、なんてん(南天)の花が例年に比べると咲き盛る如く咲いているように思う。
なんてんは晩秋から冬にかけて赤い果実が熟するメギ科(独立してナンテン科とされることもある)
の常緑低木であるが、花は今、夏の花である。
中国の原産で、日本では暖地には野生状態のものが見られるが、元は栽培されたものが中部以南の
山野に広がったという。茎の高さ2m内外で直立し、単一又は少数の枝を出し、葉は茎の頂に近く集
まって互生する。3回羽の複葉で、革質で厚く小葉は披針形ないし狭い卵型で、先端が尖り、柄の基
部にある関節の部分から離れ落ちる。
花は周囲の新緑が完成したころ、茎の頂に直立する円錐花序に小さな6弁花が集まって咲く。
秋には紅葉し、美しく実る果実は球形で径〜8mm、あか、黄、白などに熟し、種子が2個はいっ
ている。
果実を乾燥して、咳止め薬として用いるが、自分で試したことは無い。ぜんそく百日咳にきく利く
とのことである。
また茎の太いものは径10cmに達する材は黄色で美しく、床柱にされるなど貴重品である。
園芸品として、実の白いシロナンテン、淡い紫色のフジナンテン、などの外、小葉が密生したササ
バナンテンがある。
虫も寄りつかない木だし、魔除けや火災よけの効果がある植物とされ、また「ナンテン」の語呂合
わせ(難を転ずる→難転→なんてん)で、お年寄りが転ぶときに寄りかかることができる木として、
トイレの近くに植える(昔の農家では厩は母屋の中にあっても、便所は離れに建ててあった)などの
話も聞いたことがある。
難を避けることに通ずるということから、鬼門と呼ばれる南西の方角に置くのがよいとされている
ようだが、屋敷の周囲に植えてある家が多かったのを見て、戦禍を逃れて満州からの引揚者であり、
その後の生活を1から始めなければならなかった私の父母は、家の周りにたくさんの「なんてん」を
植えていた。
赤い房のように見える実の枝を暮に飾って私の実家では正月を迎えた。八ヶ岳山麓「南天寮」の名
前はその名残である。
赤い実は、「幸せ」「私の愛は増すばかり」「福をなす良き家庭」、白い実は、「深すぎる愛」「
機知に富む」「募る愛」などの象徴と、南天の花言葉は好もしい思い付きばかりだ。
白い花をつけた後には真っ赤な実をつけるから、この様子が、愛情が高まっているように見え、愛
のシンボルに准えるのだろう。
また、葉には殺菌・防腐の作用があり、乾燥させてお茶として飲むことで、ものもらいや血尿に効
果があるといわれてる。さらに、樹皮・根皮は胃腸病・眼病に効果的で、昔から薬用にもゆうような
木として重宝されてきたのだる。
(ただし、葉には有毒成分となるアルカロイドが含まれており、また特に咳を鎮める作用がある実の
ドメスチンというアルカロイドは、多量に摂取すると知覚や運動神経の麻痺を引き起こす恐れがある
とのことで要注意、医学的知識のない方が安易に扱うのは注意してください。)
風次郎
ナンテンの花と実
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