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風次郎のColumn『東京楽歩』
(No397H−022)
モッコウバラ
東京楽歩(H-022) 私的花語り(No22) モッコウバラ(木香薔薇) 2015・4
気持ちの良い朝の訪れる季節になった。
桜の花が終わりに近づき、あたりの木々は瞬く間に緑を増し、鳥の声も清々しく響いて
いるように思う。
時々ファジーな空模様がやってきたり、季節の変わり時に特有な巻き風といった不快を
見たりするが、これが去れば初夏だ!と、期待しつつやり過ごす事が出来る。
広々と明るい夏空を思うと、一時を耐えることも生きて行く証であろうか。
珍しくホトトギスの声を聴いた。
うぐいすは春告げ鳥だと言われるが、 ほととぎすが鳴くと夏がやってくるという。
この春は、桜は早かったのだが、はっきりしない天候が続いて不順だった。一気に夏の
訪れとなるのであろうか。ホトトギスは毛虫を食べるので、初夏にならないと現れないの
だそうである。
「初夏」のきせつになったのであろう。
そのホトトギスの鳴声で、「ほととぎす」という学生時代に唄った歌を思い出した。
逍遥の気分になるなつかしいうたである。
「暗路(やみじ)」または「ほととぎす」 中等音楽2(昭和22)
作詞 近藤朔風 作曲 ライトン
おぐらき夜半(よわ)を 独りゆけば
雲よりしばし つきはもれて
ひと声 いずこ 鳴くほととぎす
見かえる瞬間(ひま)に 姿(すがた)消えぬ
夢かとばかり 尚(なお)もゆけば
またも行手(ゆくて)に 暗(やみ)はおりぬ
元歌は、イギリス人のライトンが作曲し、カーペンター(S. E. Carpenter)作詞した恋
の歌、亡くなった恋人の姿、その明るい笑顔が、どこにいても、四六時中取り付いて離れな
いと歌う失恋の歌のようである。これを、わが国では近藤朔風が「暗路(やみじ)または、
ホトトギス」と訳して1909年に『女声唱歌』に取り入れられた。
朔風は語学に堪能で、原詞の意味を出来るだけ伝えようとした、いわゆる翻訳歌詞の草分
けとされていますが、ここではいずれの歌詞ももとの恋歌とは関係なく、初夏の夜半のそぞ
ろ歩きを思わせる。
原詩 : Her Bright smile Haunts me Still
'Tis years since last we met,
And we may not meet again,
I have struggled to foget,
But the struggle was in vain;
For her voice lives on the breeze,
And her spirit comes at will;
In the mid-night on the seas,
Her bright smile haunts me still.
At the first sweet dawn of light,
When I gaze upon the deep;
Her form still greets my sight,
While the stars their vigils keep;
When I close mine aching eyes,
Sweet dreams my senses fill;
And from sleep when I arise,
Her bright smile haunts me still.
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昼間の逍遥の気分で歩く街並みの家々にモッコウバラが盛んに咲いている。私の家でも書
斎のベランダに這わせた弦が4〜5年経って見頃である。薔薇の木を植えて、トンネルのあ
る庭など夢見たが、狭い庭では棘も気になり、なかなか実現しない。そんなとき友人の家で
モッコウバラを見つけ、軒下からベランダに這わせてきた。もう一面にひろがった。
バラと言われつつも棘を持たず、小さな花を咲かせるのがベランダには格好だと植えたの
だが、黄色の八重になった花の塊が夜になってもパッと輝いているように映り好もしい。
モッコウバラは中国原産の常緑つる性低木。性質は強健で、病気も普通のバラと比べると
少ないらしい。
一般的にモッコウバラといった場合には、黄色の八重咲を指すが、花が白いもの、又それ
ぞれに一重咲と八重咲があると聞いた。黄花の一重や白花には芳香もあるとのことなので、
次に探し求めて庭に植えたいと思っている。
バラを育てて気になる棘がなく、病気、害虫にも強いのでバラとして理想的な性質を持っ
ているが、一方、一期咲であること、もっとも一般的な黄花の八重咲に芳香がないこと、白
と黄色しか花色がない事などの短所もある。植える場所の選定や、芳香性のあるバラと組み
合わせるなどの工夫を愉しむということだろうか。
モッコウバラを紐解くと、(木香薔薇[学]Rosa banksiae Aiton)の園芸種、主な種類は
以下のとおりである。それぞれ一重咲きと八重咲きとがあり、黄モッコウ(ロサ・バンクシ
ア・ルテア)は秋篠宮家第一女子・眞子内親王のお印とのことであった。
黄モッコウバラ 一重:Rosa banksiae f. lutescens Voss(ロサ・バンクシア・ルテスケ
ンス)
八重:Rosa banksiae f. lutea Rehder(ロサ・バンクシア・ルテア)
白モッコウバラ 一重:Rosa banksiae var. normalis(ロサ・バンクシア・ノルマリス)
→ローズヒップ
八重:Rosa banksiae f. alboplena Rehder
= Rosa banksiae Aiton
'Alba'(ロサ・バンクシア・アルバ)
バラを日本で育てる場合、通常多くの病気を覚悟して栽培しなければならない。それは、
日本では、バラの開花期が高温多湿の時期に当たるため、病気にかかりやすく、また雨によ
り蕾が傷みやすいなどの影響を受けるのである。薔薇づくりの盛んなイギリスのバラの開花
期は、湿度の低いからっとした気候なのである。
その点、モッコウバラは、高温多湿の日本でも、病気が少なく栽培しやすいバラと言われ
る。
風次郎
我が家の木香薔薇
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