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風次郎のColumn『東京楽歩』  
  (No381H−020)
           
              垣根の山茶花     

                                                         
       東京楽歩(H-020)  私的花語り(No20)   山茶花                             2014・12    
                              
                                  ♪♪                                      

                                    かきねの かきねの まがりかど
                                   たきびだ たきびだ おちばたき
                                    「あたろうか」「あたろうよ」
                                   きたかぜぴいぷう ふいている

                                    さざんか さざんか さいたみち
                                    たきびだ たきびだ おちばたき
                                     「あたろうか」「あたろうよ」
                                    しもやけ おててが もうかゆい

                                    こがらし こがらし さむいみち
                                    たきびだ たきびだ おちばたき
                                     「あたろうか」「あたろうよ」
                                    そうだん しながら あるいてく
                                                           *童謡「たきび」 巽聖歌作詞、作曲渡辺茂

                                  NHKラジオの『ラジオ小国民』で詞が発表され、「幼児の時間」の放送内に楽曲が発表され
                                 たのは昭和16年であったという。
                                  当時、作詞者の巽は東京都中野区上高田に在住していたが、自宅の近くには「ケヤキ屋敷」と
                                 呼ばれる家があった。その家にはケヤキの他にもカシやムクノキなどがあり、住人が燃やす枯葉
                                 の焚き火を見るこの季節に、その風景をもとに詞を完成させたのだと言われている。
                                  山茶花の咲く散歩道の情景が何とも日本的な思いの中に浮かぶ。
                                  今日この頃、寒くなって風についつい身をすくめて歩く道で、サザンカを見るとこの童謡を思
                                 い出す。
                                  サザンカを題材にした歌には「さざんかの宿」(作詞:吉岡治、作曲:市川昭介、唄:大川栄策)
                                  「さざんか」(作詞:中山大三郎、作曲:猪俣公章、唄:森進一)など大人の歌もあるが、穏や
                                 かな生活感の日本情緒ではこれには及ばない。
                                  木枯らしを最も冷たく感ずるこの季節、風の子たちがたき火を見つけて集まりはしゃぎながら
                                 手をかざしてたき火にあたっている微笑ましい情景は、私の古里にもあったと思い起こす。
                                  好きな歌である。
                                  山茶花は、秋の終わりから冬にかけての寒い時期、今の季節に花を咲かせる。野生の個体の花
                                 の色は部分的に淡い桃色を交えた白色であるのに対し、植栽される園芸品種の花の色は、赤色や
                                 白色やピンクなど様々である。
                                  花としては色彩を誇るほどに拘わらず、葉に隠れるように少ない数で一つづつ咲き、派手々に
                                 咲く花ではなく、若干寂しい。
                                  だが、花はとても良い香りを醸し出している。
                                  ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹である。ツバキと似ているが、椿とは異なり花びらは一枚一枚
                                 バラバラになって散る。ツバキがぼたりと散り落ちるのとは特に異なるのである。

                                  原産地は日本である。江戸時代、長崎の出島のオランダ商館に来ていた医師がヨーロッパに持
                                 ち帰ってヨーロッパでも広りまったが、英名もサザンカ(Sasanqua)のままだという。 
                                  ただ日本での名前の由来は、漢字表記の山茶花は中国語でツバキ類一般を指す山茶に由来し、
                                 サザンカの名は山茶花の本来の読みである「サンサカ」が訛ったものととのこと。もとは「さん
                                 ざか」と言ったが、音位転換した現在の読みが定着したということであるらしい。
                                  別名では、岩花火、ヤブサザンカ、チャバイ、ヒメツバキ等とも呼ばれる。

                                  夏の緑葉はきらりと光って垣根にはとても美しく相応しいが、バキ科の葉を食べるチャドクガ
                                  が付くので要注意だ。

                                                   ☆☆☆☆      ☆☆☆☆ 

                                  花は春3月、長く持てば4月になっても咲いているから長い間楽しめる。
                                  花言葉は 「愛嬌」「永遠の愛」「謙譲」「 ひたむきな愛」「困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」
                                 等、好もしい物ばかり。
                                  「たきび」は住宅地界隈ではご法度になってしまったが、せめて香りとともに冬を愉しみたい。
                                  
                                                                                                                                                                                     風次郎
  


                                               
                                                      山茶花(野性のものと思われる) 

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