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風次郎のColumn『東京楽歩』
(No366H−018)
西洋風蝶草
東京楽歩(H-018) 私的花語り(No18) 西洋風蝶草
花の形が蝶が飛ぶようなところから命名されたと聞く。
あえて「西洋風蝶草」と掲げたが、良く見かけるのはこれで、実は亜種であることをこのとこ
ろ知った。
「風蝶草」という名を持つれっきとした花は西インド諸島が原産でフウチョウソウ属フチョウ
ソウ科の一年草である由。
私が良く花壇で見かける「西洋風蝶草」という種類は、熱帯アメリカが原産で別属のセイヨウ
フウチョウソウであった。
茎に小さな棘が散生し、淡紅紫色または白色の花が咲き、雄しべが四本、おのおの分散してい
る。
名前が愛らしいし、見た目構成が凝っているので、人に尋ねていわゆる「フウチョウソウ」だ
と教わった。
しかし、両者とも似ている。色合い、イメージに若干の違いがあるが、亜種でない「風蝶草」
の茎は直立し、高さ80cm内外、長い柄がある掌状複葉を互生し、小葉は5片、倒卵形で両端
が尖る。
夏になると、白い花が茎の上部に総状花序に集まって咲く。がく片および花弁は四片、六本の
雄しべは花弁より著しく長く、下部に長さ1cm大の柄がある。果実は長さ10cm内外あり、
なめらかで黒い楕円形の種子ができる。雄しべが花外に長く突き出ている。
親しまれているセイヨウフウチョウソウは通常、「クレオメ」というとも呼ばれ、開花時期は、
7月から9月。この国でも名馴染まれつつあり、一部で野生化している。形態も花の色が異なる
(フウチョウソウは白主体)程度で見分けなければいけないのか、と戸惑うほどだ。
フウチョウソウ科は双子葉植物の科。世界の熱帯・亜熱帯に分布する草本または木本(一部つ
る性)、40属900種に及ぶ。日本に自生するのはその中のギョボクだけであるが、鹿児島県
以南に生育するとのこと。
また観賞用に栽培され、野生化もしているセイヨウフウチョウソウ(クレオメ)などは、果実
が香辛料として利用されるという。アブラナ科に近縁(種の形が似ている)で、クロンキスト体
系の分類ではともにフウチョウソウ目とする。
からし油配糖体を含む点もアブラナ科と共通。またアフラナ科とフウチョウソウ科をともに食
草とできる蝶もいるそうである。
形態的には、アブラナ科に似たさく果をつける草本からなるフウチョウソウ亜科と、液果をつ
ける熱帯産木本を中心とするギョボク亜科(ギョボク、ケッパーなど)に分けられ、これらを別
科とする考えもあるようだ。(学名としては前者[フウチョウソウ科]がCleomaceae、後者[ギョボ
ク科またはフウチョウボク科]がCapparaceaeとなる)。
☆
まだ都会には暑さが残るが、朝、少し秋を感ずる散歩道にこの花を見掛ける。
もうそろそろ終わりの頃だから、薄紫の花の下に種子をいっぱいつけて、暑かった夏の名残を
惜しむように揺れている――。
ひらひらと舞い来る蝶の羽ばたきも、すっかり緩やかになった。
風次郎
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