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風次郎のColumn『東京楽歩』
(No315H−009)
元気な夏の花“さるすべり(百日紅)”
東京楽歩(H-009) 私的花語り(9) 「さるすべり」
私的花語り(No8)「百日紅」 ─2013夏─
今年は百日紅の花が目立って沢山咲いていたように思う。暑い夏の花、ただ花の色が、
薄桃色や桃色、赤紫、白花などで、くどくなく花そのものは形も小さく可愛いので若干涼
しげに見え、かえって目に付いたのかも知れない。今年は暑かったから、何処でも良く
繁り、花も多かったのだろう。
元来暖かい地に育つ木のようで、北海道にはないらしい。8月の大半を過ごした八ヶ
岳山麓富士見の里にも今年の暑さを喜ぶかのごとく生き生きと葉を茂らせて咲いていた。
花が可愛らしく美しく、耐病性もあり、必要以上に大きくならないため、しばしば好んで庭
や公園などに植えられるそうだ。
種子から栽培する「あすか」という一才物の矮性種もあるが、フトモモ目ミソハギ科
サルスベリ属の落葉中高木である。
中国南部原産で江戸時代に日本に伝来した。萼は6つに裂け、花は縮緬状の6弁花。
葉の付き方は、2対互生、または対生である。通常の互生とは枝に葉が1枚右側につい
たら、次に左側に1枚付くが、2枚互生の場合は2枚の葉が右側に付いたら、今度は2枚
の葉が左側に付くという珍しい葉の付き方をするとのことである。
「サルスベリ」という花名は、樹幹を覆っている皮が薄く剥げ落ちやすく木肌がツル
ツルしており、木登りが上手なサル(猿)でも滑ってサルも滑り落ちそう(実際には猿
は滑ることなく簡単に上ってしまう)と、いうということから来てるらしい。
幹は肥大成長に伴って古い樹皮のコルク層が剥がれ落ち、新しいすべすべした感触の
樹皮が表面に現れて更新し、いつもすべすべと見た目きれいだ。(樹皮の更新様式や感
触の似たナツツバキやリョウブをサルスベリと呼ぶ地方もある)。
花が咲いている期間が長く100日間ほども咲いているため、「百日紅(ひゃくじつ
こう)」と言われる。 花弁がちりめん(crape)のように縮れているので、英語名は
“ Crape myrtle” 、ギンバイカ(myrtle)の花にも似ている。
私の住む国立の街にもあちこちに見かける。自宅の庭にある木にも赤い花が咲いてい
る。私は毎年秋にはその年に花を咲かせて延び切った枝を切ってしまうので、冬場はま
るで握り拳を空に突き上げたような格好の木になっているが、その拳状の部分から毎年
出る沢山の新芽が枝を繁らせ花をつけるのだ。精力旺盛と言わざるを得ない。
散歩に行く一橋大学東校舎には正面のロータリーを囲む丸い池の中の島に、大きなさ
るすべりの木があって、初夏から夏の終わりまでどっさりとここも赤い花を見せている。
とても華やかだが、この花が終わり、花先が小さな豆のような実をつけた状態になっ
てくると夏が終わる。――今年もそろそろか。
家から歩いて10分ほどの府中市に近い公園沿いの市道には、街路樹として十数本の
白い花のさるすべりが並んでいた。こちらは樹が若いせいかまだ満開で、やっと凌ぎや
すくなりはじめた夕風に花房を揺らせていた。
さるすべりの花言葉は「雄弁」「愛敬」「活動」など納得できるものであるが、他に
「世話好き」もあるとのこと、どんな言われなのだろうか?
精力的に咲いた『さるすべりの夏』がやっと終わりそうだ。
暑い夏だった。
風次郎
百日紅の花(白) (紅)
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