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風次郎のColumn『東京JOYLIFE』  
   No309(C-32)
     
   小淵沢駅
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          中央線各駅停車 32.小淵沢                                                   

                        下り列車が長坂を発ち左側の車窓に駒ケ岳が大きく迫る。
                         その北の谷は架け橋のように並ぶ鋸山の峰々につづいているが、ここから見る甲斐駒
                        こそ左奥のアサヨ峰とその向こうに見える鳳凰三山を従えるかのごとき堂々たる姿だ。
                         殊に冬の落葉松のスキマ越しに眺める雪のある壁が良いが、釜無の谷を埋め尽くす芽
                        吹きの時や、秋の紅葉が広がる裾野を全体画として観るならば、時を選ばず堪能できる
                        山の景色であろうと思う。
                         列車が右にカーブするときの傾きは、車窓からの駒が下方に見える感じがする。
                         列車が走るのは八ヶ岳山麓であるが、相当な坂を上り山稜から導かれる深い谷を越え
                        て行くのにはそれほどのカーブも要求されるのである。
                         列車はまた掘割に入る。空はあるが景色は見えない。山を出て開けてくると八ヶ岳側
                        に農地と部落が現れる。両側にそれらが広がる頃、車窓が再び甲斐駒の北側の厳しい岩
                        肌を映し出すようになると、小淵沢の駅に近づく。

                         東日本旅客鉄道小淵沢(こぶちざわ)駅は、山梨県北杜市小淵沢町にある。中央本線
                        と八ヶ岳南麓を小諸まで結ぶ小海線の2路線が乗り入れ、接続駅となっている。御存知
                        「小海線は」野辺山、清里という日本最高地点の駅を含む高原列車の路線である。
                         今、中央本線は新宿方面(吉祥寺駅)から当駅までが八王子支社の管轄であり、塩尻
                        方面及び小海線は長野支社の管轄になっており、この駅が境界にあたる。JR直営駅で、
                        管理駅として日野春駅・長坂駅を抱える。
                         島式ホーム2面4線を有する地上駅。3番線はホームなしの待避線である。
                         駅舎と中央本線が発着する1・2番線とは地下通路で結ばれているが、4・5番線(
                        主に小海線が発着)は島式ホーム2面を結ぶ別の陸橋を利用するのである。
                        駅舎は開業当初からのものという木造平屋建てで、待合所のほかに売店(駅弁など)
                        や信州そば・うどん店があり、八ヶ岳登山や付近のリゾート観光の客でかなり賑わう。

                         小淵沢町(こぶちさわちょう)は山梨県北西部に存在した町で、長野県との境に位置
                        し、八ヶ岳高原の山梨県側表玄関口として知られた。2006年3月15日、平成の大
                        合併によって隣接する北杜市へ編入合併し、現在は北杜市小淵沢町地区となった。
                         かつては「こぶちざわちょう」と読まれていたので、この駅はそのまま濁って「こぶ
                        ちざわえき」と呼ばれている。
                         小淵沢町は、NHKの大河ドラマ『武田信玄』の騎馬シーンの撮影が行われた頃から「
                        乗馬の町」としても知られることになり、現在ではその馬場あたりから、温泉リゾート
                        やアウトレットモールの出店など観光地化が進んでいる。
                         北に聳える八ヶ岳連峰を頂点に南側に向かってなだらかな傾斜をしている「八ヶ岳
                        南麓の町」である。
                         町域のほとんどの部分は「七里岩」と呼ばれる台地の上に存在しているが、七里岩台
                        下に流れる釜無川までが当町域に含まれ、釜無川を境に白州町地区と接している。七里
                        岩は釜無川の手前で切り立った崖となっているので、最高地点(八つ権現岳)から最低
                        地点までの町内標高差は約2,100mにも及ぶ。また町の西端には甲六川が流れ、私の古里
                        長野県富士見町との県境を形成している。

                         ここは山梨県ではあるが、私には隣町でもあり、子供の頃は諏訪圏に近づいて暮らす
                        人たちも多く親しみ深い。諏訪の高校で席を並べた友人もいるし、私の兄は旧国鉄の職
                        員で、当時はこの駅は長野鉄道管理局の管理下にあり、この駅や清里駅に勤務していた
                        ことがあった。その頃官舎に居た兄を訪ねた思い出もある。
                         また、甲州が誇る武田信玄は、諏訪を攻めたが諏訪の姫を娶って諏訪にも善政を布い
                        たという。諏訪の人々は信玄を敬ってこそ蔑にはしない傾向がある。従って甲信は仲が
                        良いとも。

                         ここまでくれば、我が町は隣。八ヶ岳を間近に仰ぎ、我が大地と気に浸りたくなる。
                         列車が小淵沢駅を出ると、右側に小海線が大きなカーブを描きながら八ヶ岳に向かっ
                        て登っていくのが見える。
                         中央線は、ゆるく八ヶ岳の西麓に沿って県境を越え信州に入っていくのだ。まだ富士
                        見までは勾配がかなりある。石炭を焚く蒸気機関車の頃は、窓を開けていると激しい煙
                        に混じった石炭ガラが眼に当たって大変な思いをしたこともある。
                         
                                                                           風次郎                                                                                    

      
           小淵沢駅2.3番線ホームと小海線への陸橋     

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