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風次郎のColumn『東京JOYLIFE』  
   No291(C-24)
   甲府駅南口
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          中央線各駅停車 25.甲府                                                   

                        酒折駅と甲府駅の間に身延線の善光寺駅がある。あたりはぶどうの畑の風景から甲
                       府市街地の家並みに代わり、列車は甲府駅へ近づいて行く。左手に城址の石垣と複製
                       された白壁の櫓が見えるともうホームに入っている。

                        甲府という名称は、1519年(永正16年)に武田信虎が居館を石和(現在の笛
                       吹市石和町)、次いで川田(現在の甲府市川田町)、そして躑躅ヶ崎館(現在の甲府
                       市古府中町にある武田神社)へ移した際に、甲斐国の府中という意味から甲府と命名
                       したことに始まる。戦国時代には大名領国を形成した武田氏の本拠地となったのであ
                       った。
                        後、徳川氏の関東転封に伴い、甲府城が慶長5年(1600年)に一条小山に築城
                       され、別名、舞鶴城と称されて現在城址が残っている。甲府駅は、甲府市丸の内一丁
                       目にあるが、何と当時の城郭の一部にあたる。
 
                        甲府は、江戸時代には西方の守りの要として重要視され、また甲州街道の宿場町と
                       しても盛えた。市域は甲府盆地の中央部を南北に縦断する形で位置しており、周囲を
                       奥秩父山塊、御坂山地、南アルプスなどの山々に囲まれている。
                        その地形は中心部の標高が約300mであるに対し、最高部の市域最北端、長野県
                       との境、金峰山は標高2599mと実に標高差は2350mに達する。
                       市域北部は秩父多摩甲斐国立公園に属し、国の特別名勝である御岳昇仙峡の奇岩と
                       渓谷美は山梨県を代表する観光地として親しまれている。川が花崗岩を深く侵食した
                       ことにより形成された奇岩が渓谷内至る所に見られ、日本二十五勝、平成の名水百選
                       等に選定された好所である。

                        山間の地でありながら、徳川家康の9男徳川義直、徳川家光の弟の徳川忠長、家光
                       の三男の徳川綱重、六代将軍となる徳川家宣等徳川氏の一族が領主に座した。また、
                       五代将軍徳川綱吉の側用人柳沢吉保、吉里父子が領主となって、江戸時代には数ある
                       逸話を残すなど、甲州はよく知られている。

                        甲府駅の1日平均の乗降客数も約1万3000人と多い。
                        中央本線の当駅を含む塩尻以東の区間はJR東日本の管轄で、身延線は全線にわた
                       ってJR東海の管轄である。ここは両社の境界駅であるが、駅はJR東日本の管轄駅
                       であり、JR東海には属さない。                                 
                        南口に接して単式ホーム1面1線、その北側に島式ホーム1面2線が置かれ、さら
                       に東寄りには、切欠ホームがあるので計4面5線を持つ。旧国鉄時代には甲府鉄道管
                       理局が置かれた。
                        2010年8月に完成した新駅舎は橋上に改札を設け、南北に昇降口がある。
                        南口には、かつて山梨交通電車線の甲府駅前駅があった場所に山交百貨店、そして
                       ロータリーを挟んで反対側のに武田信玄の銅像を配した広場がある。そこから南に伸
                       びる大通りは「平和通り」と呼ばれ、すぐ左に県庁施設群が置かれた県のメインスト
                       リートである。
                        新駅舎完成で出来た北口はエレベーターとエスカレーターのほか、構内に待合広場
                       を設け、水晶で作られた「クリスタルアース」と呼ばれる球体のモニュメントや水晶
                       細工などが展示されている。また、ペデストリアンデッキが設置されるなどモダンに
                       利便性が加わり、デッキに取り付けられた屋根は東京ドームの屋根と同じ様式だとい
                       う。

                        下り列車は通常南口寄りの1番線に入る。
                        私が富士見へ向かう早朝の各駅停車は甲府止まりが多いので、私は列車を降りて陸
                       橋を渡り3番線からの始発列車に乗り変えなければならない。しかし、ここから先は
                       八ヶ岳や南アルプスが車窓に現れ、山に来た感を得てホッと一息もつけるというもの
                       だ。
                        子供の頃は、富士見から上り列車でここまで来ると、3番線の向こうに大きな操車
                       場があって、入れ替え作業をする機関車がたくさん見えてうれしかった。また、甲府
                       から東京方面は電化されていて、電気機関車や電車のピーという警笛を聞くと、山国
                       信州からいかにも都会に来た思いをしたものである。
                        当時山中を走る蒸気機関車では、甲府と富士見のあいだが1時間40分はかかった。
                       いまは40分でしかない。

                        列車が甲府駅を出ると、すぐに八ヶ岳が見えてくる。いよいよ中央線らしさが感じ
                       られる。
                                                                       風次郎                                                                                    

    
    甲府駅北口     

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