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風次郎のColumn『東京JOYLIFE』  
   No290(C-23)
   
石和温泉駅
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          中央線各駅停車 23.石和温泉                                                  

                      列車は平坦な街中を走って行った。春日居町駅から石和温泉駅までほんの3〜4分だ。
                      山側には並行している県道140号線が走り、反対南側には石和の温泉宿の建物と看板
                     が沢山見え始めると列車は石和温泉駅に到着する。 
                      東日本旅客鉄道、日本貨物鉄道の駅である石和温泉駅の所在は笛吹市石和町松本である。
                      東西に通る本線の南側に、木造2階建ての駅舎に接して単式ホーム1面1線、その北側
                     に島式ホーム1面2線がある。2つのホームは跨線橋でつながっており、島式ホームのさ
                     らに北側には側線が敷設されている。

                      石和駅は1903年(明治36年)6月に塩山駅、日下部駅(現山梨市駅)とともに開
                     業した。
                      中央線の敷設に際して、山梨県では上野原〜鳥原(現在の北杜市)間に12か所の停車
                     場の設置が内定していたが、このうち笹子トンネルを越えた初鹿野〜甲府間の停車場は未
                     定で、盆地北縁を塩山から北西に迂回し、笛吹川を渡河して青梅街道と平行して西南へ進
                     み、当時の東山梨郡岡部村で屈曲し、さらに西進して甲府へ至るルートが想定されていた
                     とのことである。                              
                      しかし、石和は江戸時代には甲州街道の宿駅である石和宿を中心とする宿場町として、
                     代官所が置かれ、鎌倉街道や秩父往還など脇往還が分岐した場所で、笛吹川を利用した舟
                     運も行われた峡東地域における中心地であった。明治期にも一帯では養蚕蚕糸業が盛んで、
                     またブドウなどの果樹、瓦などの特産物を産出する要所であった。
                      当然のこと、ここに中央線の予定路線誘引の運動が起こり、石和村に最も近接する岡部
                     村に停車場を誘致、現在の場所に駅が実現したのである。
                      石和(現在は石和温泉)駅という名称は、駅舎の位置が石和宿に近いことから名付けら
                     れたものである。当時は石和宿から笛吹川を北に渡った対岸にあったのであるが、開業か
                     ら4年後の1907年(明治40年)に発生した大水害によって、笛吹川は石和宿の南側
                     を東西に流れる現流路に変わってしまったのだ。今の笛吹川は駅から離れた所を流れてい
                     る。
                      さらに、戦後の1961年、果樹園の中から突如として温泉が湧出、これが現在の石和
                     温泉の開湯となったのである。
                      湯量が多く、東京に近い地の利から、京浜地区の奥座敷と言われるほどの温泉街に発展。
                      一帯は果樹栽培と石和温泉を中心とする観光業の街に変わった。したがって、駅周辺も
                     観光都市の玄関として整備され、駅名も1993年(平成5年)「石和温泉駅」に改めら
                     れたのである。交通の要衝の影は薄れ、温泉観光の名所である。
                      2004年(平成16年)10月12日東八代郡の5町村と東山梨郡春日居町が合併し
                     て笛吹市が発足した。石和町はその中心となり、旧石和町役場が市役所本庁舎となってい
                     る。石和温泉駅は笛吹市の中心駅ともなった。
                      笛吹市は混雑解消や観光施設充実のため駅前広場を整備しており、公園や足湯などの設
                    備を供用している。また、下りホームに造られた60mに及ぶ薔薇垣が大変見事で、シー
                    ズン中は乗客や観光客の歓声を浴びるほどである。
                     私はこの薔薇垣をを眺めるのをいつも楽しみにしているが、薔薇の咲いているシーズン
                    には是非下りホームの見事な薔薇の鑑賞をお勧めしたい。
                                                                       風次郎                                                                                    

    
    山梨県立博物館(資料から)     

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