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風次郎のColumn『東京JOYLIFE』
No173(C-05)
八王子駅
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2010年9月26日
中央線各駅停車5.八王子
進行方向に向かって右に続く小高い斜面が切れると、電車は鉄橋を渡り始めた。下を
流れるのは「浅川」である。浅川は高尾山など多摩山系の山襞を下りて来る幾筋もの
水脈を八王子で集め堂々たる川幅を見せるが、日野の先で多摩川に合流するまでの短い
川である。
車窓は少々街場の雰囲気を映し出し、事業施設や高さのあるビルも眼に入ってくると
八王子駅に着く。
2005年12月25日から全ホームが八王子市内出身の中村雨紅作詞の『夕焼小焼
』の発車メロディを流している。しかも、すべてのホームで音色を変えるといったこった演出
をし、コンコースにはこの歌をイメージした壁画と歌碑が屋根の段差部分に取り付けられて
いる。
橋上駅舎、島式ホーム3面6線を有する地上駅。北側に駅ビル、南側にも自由通路の跨
線橋が伸び、南口となり、新しい開発も進んでいる。
今、駅の北口側は繁華街に発展し、駅自体も駅ビル化され、百貨店の「そごう」が店舗
を開き、「マルベリーブリッジ」(マルベリーは「桑」の意)という名のペデストリアンデッキが
街へ誘う。しかし、かつては八王子駅北口周辺から甲州街道(国道20号)沿道にかけて丸
井・西武・大丸・伊勢丹・といった百貨店、岡島・まるき・イノウエといった地元百貨店や忠実
屋本店があり、江戸時代の宿場町を基礎とする甲州街道沿い商店街と、百貨店等を中心と
した商業地域であったのである。
また、「マルベリー」が奇しくも語らんとするのは、信州、甲州を結んで関東に絹をもたら
す、織物の商都としての歴史を印るさんとの背景をもっている。
私にとっては30代に縁のあった懐かしい駅だ。
もともと故郷の長野県諏訪と東京を結ぶ路線の東京側入口に当たるところで、絹に
まつわる産業に関係した歴史を持つ街ということになれば印象にも馴染む。
その頃、私は勤務する会社の、首都圏で地方部を担当する営業部に所属していたの
で、その本部があった八王子にはよく出向かざるをえなかった。
私たちの会社の建物は、南口から6〜7分歩いたところであったが、南口はまだ駅の
入口があっただけで、これといった商店も、ちょっとした食堂さえもない殺風景なところだ
った。
北口へは会議の後の打ち上げでよく飲み屋を探しながら出かけたが、当時はやりの
外国観光地の名をつけたチェーン店がかたまってネオンを光らせ、新興地域の駅前のよ
うすだった。
古くからの街並みはいわゆる甲州街道といわれる国道20号線の方にあったのだった。
その後10年くらい私は、埼玉、秋田等転勤してこの駅から街へ足を踏み出すことは
無かったが、東京に戻ってから個人的には八王子のゴルフ場の会員になったり、やはり
住居のある国立から故郷の富士見に向かうには、立川と並ぶ東京の中央線ターミナル
駅『八王子駅』へに馴染みは深まったことは言うまでも無い。
10年を経ての変わりようはすさまじいものを感じたが、それからまた10年、現在もど
んどん変わり続けている。
八王子駅は中央東線では、欠くことのできないターミナル駅である。電車駅には無い
貫禄も見せ付ける風貌も整った。下り特急「あずさ」がこの駅を発つ時は、「いざ信州へ!
」という気がする。
風次郎
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