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風次郎のColumn『東京JOYLIFE』
No169(C-03)
日野駅
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2010年8月29日
中央線各駅停車3.日野
風次郎
fuujiro@jcom.home.ne.jp
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電車が立川駅を出ると古くからある青梅線(今は貨物線として使われている)と
並んで走る。それと分かれる頃、中央線は少し南下し、民家の間の掘割を抜けて、
視界が開けると多摩川の鉄橋をを渡りはじめる。左手車窓は川筋に沿った緑の向こ
うに、国道20号線の日野橋と多摩モノレールが重なって見えている。
電車は住宅地を掻き分けるように進むが、間もなく日野橋から上がってきた国道
20号線と交差する地点にある「日野駅」に到着、高架ホームに止まった。
国道20号線にくっついて情緒の伴う風情を保った駅舎は1937年(昭和62
年)の移転時に建てられたもので、民家風の素朴な造りである。
改札口は1か所しかない。駅前広場は甲州街道の反対側にある。
この駅は、今は、八王子や立川および東京都心方面への通勤通学や買い物客の
利用が多いようだ。
1870年に開業したものの、2年後に廃止された玉川上水の船運に代わって、
1890年(明治23年)1月6日、地元有志の寄付による甲武鉄道の駅として開業した。
甲武鉄道は、もともと多摩川堤防沿いにあった新宿―羽村間の馬車鉄道(
甲武馬車鉄道)の敷設を企画したことにはじまったものだそうだ。そして、190
6年(明治39年)10月1日、甲武鉄道の国有化により、ここも国鉄の駅となったので
ある。
駅のまん前を甲州街道が通っているので、私も中央道ができるまでは車でよくこ
こを通った。しかし、駅舎は風情があるが駅周辺は雑然としていてこれといった特
徴を見出せないところだった。
夏の日の昼近く、降り立ってみると駅の近くには少しの商店街、八坂神社、臨済
宗宝泉寺などがあった。
日野市は、新選組副長・土方歳三の出身地として知られるが、六番組隊長の井上
源三郎の出身地でもある。駅のホームから東の近くに見える宝泉寺は井上家の菩提
寺であり、源三郎もここに眠っている。暑い夏の陽を遮るこの境内の銀杏、セコイ
ア、杉の大木にホッとしたひとときをを感じさせられるたたずまいであり、また、
平成13年に端正に改築された本堂も端然としていた。
古きままの鐘楼(市の文化財)の下でしばしこの夏の涼を過ごした次第である。
甲州街道をさらに右手(東側)に行くと八坂神社があり、さらに進むと新選組を
物心両面で支えた佐藤彦五郎家がある。ここは東京都内に唯一当時の建物の遺され
た本陣址だそうだ。現在駐車場になっている辺りに道場があり、近藤や土方はこの
道場にて剣の腕を磨いたと言われている。
近世の語り草を偲んだ。日野駅は今、新撰組語り草の駅のようだ。
風次郎
日野駅の風情
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