つつじの花(花言葉=「節度」

                                                                  Music by Music Cafe-Megumi Ichihara
                                                                    (挿入曲 モーツアルト ソナタK331)

   ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
       
風次郎の『善言・愛語』
――日々心の修養の為に――
Tokyo Joylife No485(A008)
 

                               「より良く人生を生きたい」
                              これは誰もが望むことだと思う。
                               しかし、これを実現することはなかなか難しい。そう思いつつ日々を過ごすことが人生そのも
                              ののようにも思う。
                               だから心の修養を心掛けるということなのだろう――。
                             
                               風次郎も凡人として、生き方を事につけ思い巡らしている。
                               そんな日々の中で留めたい珠玉の言葉を見つけたり、注目して記してみたいと思う。
                               どうか読者の方々も賛同いただけたなら、生き方の中へ加味していただきたい。

★★★★★★★★★★★★★★★★★
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

                                                     2017年3月5日
  8.「勤倹・礼節」
                                                    風次郎
                                                  yahfuujiro3@yahoo.co.jp
ффффффффффффффффффффффффффффффф

                             人間として一人前になったなら、我が身の振舞の基準を持たねばならない。自らの健康
                            を保ち、家庭を持って社会の一員としての在り方を、自ら大切な目標として掲げているべ
                            きであろうと思う。
                             若い頃、このコラムの前身で書いていた「セールスマンへの応援メッセージ」のなかで
                            も取り上げた貝原益軒は福岡藩士、貝原寛斎の五男として藩政に勤務したが、70歳で役を
                            退き著述業に専念した人である。著書は生涯に60部270余巻に及ぶという。
                             主な著書に『大和本草』、『菜譜』、『花譜』といった本草書、紀行文に『和州巡覧記』
                            などがあるが、教育書の『養生訓』、『大和俗訓』、『和俗童子訓』、『五常訓』は、
                            人生の指南書として多く取り上げられている名著である。
                             特に人生道を取り上げた「養生訓」、「家道訓」では『勤検・礼節』が頻繁に訓示され
                            る。小生は益軒の人生訓は集約するとこれに尽きるように思う。

                             『勤倹』は勤勉、倹約のことである。健康に留意し、精を出して励むこと。平常の生活
                            は華美にならぬよう、備えつつ相応に暮らす、ということである。
                             又、『礼節』は生活や社交において振舞ううえでのたしなみであり、ケジメであり、心
                            中に温めていなければならない心構えである。
 
                             決して難しいことでは無いのに、ついつい怠ってしまうことが日常には多い。
                             悲しいかな人間は寿命が延びたとは言うものの、精々100年の命でしかない。しかも、
                            幼な子での年期、また老いては他人の世話になる時を思えば、まともに社会を渡って暮ら
                            す時間は短いのである。にも拘らず、さらに殆どの人は病を患うという憂目に逢うことを
                            余儀なくされるというものだ。整斉と生きる時は短い。
                             大切な人生の時を、「勤検・礼節」により励むにしても、貴重な時間、有意義に暮らす
                            には健康を維持する事が欠かせない。従って先ずは自己を養生することが基礎である。健
                            康こそ全ての基盤である。これを説いた師の『養生訓』は其の為のテキストでもあった。

                             昨今の社会生活は変化が激しく、「勤勉」と一口に言っても、規則を守りさえすれば、
                            とか、実績さえ確保すれば、では済まされなくなった。「倹約」が吝嗇では無いことは解
                            り切っていても、判断基準の難しさは極まりない。
                            「礼節」は日本古来の貴い美学の上に立っているとは言え、グローバル化した社会に受
                            け入れられないことも日常茶飯となった。
                             ――だからこそ、である。
                             「勤倹・礼節」を自分の判断基準のなかにしっかりと持って、厳しく実践し、周囲に受
                            け入れられることに大いなる意義がある時代だと思う。日本人、日本の国がさらに進むグ
                            ローバル化社会の中で優れると認識され、より良く愛される為のひとつの要素と考えて良
                            いのではないだろうか。
                             かつて、仏国の日本大使(1921−1927)として日本を見つめた、ポール・クローデルは
                             「私がどうしても滅びてほしくないと願う一つの民族があります。それは日本人です。あ
                            れほど古い文明をそのままに今に伝えている民族はない。彼らは貧乏である。しかし、高
                            貴な思想を持つ。」――と又、在任中大震災の渦中を目の当たりにし、「彼等は飢えて食
                            料を求める中にも、整斉と列を乱さず順番を待つ。どんな困難な時にも、礼節を忘れない
                            民族の心は尊い」と賛辞を記している。他国の人からも評される誇りを持ちたいものだと
                            思う。

                             *参考
                              ポール・ルイ・シャルル・クローデル(Paul Louis Charles Claudel 1868-1955)
                              フランスの劇作家、詩人、外交官。外交官としては駐日・駐米フランス大使などを歴任。
                              カトリック信仰に根ざした諸作品で「20世紀前半におけるフランス文学の最も重要な存
                              在の一人」と評される。作品、戯曲『マリアへのお告げ』、詩集『五大頌歌』など。彫
                              刻家カミーユ・クローデルは姉である。

                            
                                                                             風次郎

メルマガ・風次郎の「東京ジョイライフ」「善言・愛語」(9)へ 
メルマガ・風次郎の「東京ジョイライフ」トップへ
風次郎の「東京ジョイライフ」ホームページのトップへ
風次郎の「八ヶ岳山麓通信」のトップへ
風次郎の「世界旅」へ