BGM Music Factory
Alamedaの桟橋から湾越にベイブリッジとSFシティー
今回のサンフランシスコ訪問はゆっくりオリンダの長男宅で寛ぐつもりだったから、取り立てて計
画は持たずシティー、ダウンタウンへ出てみることも考えなかった。しかし、あまりの好天続きに誘
われて、はなと連れ立って Bayを渡って見ようかと思い立ち、フィッシャーマンズワーフまでお土産
買いがてら出かけることになった。
インターネットで調べると Bayの東側から出ているフェリーは何本もある。嫁のMさんに聞くと最
近はオークランドの治安がどんどん悪化している由、大袈裟に受け止めて一つ南側、オークランド国
際空港の隣の島にある Alamedaの桟橋まで送ってもらうことにした。
運河に沿った場所に設けられた船着き場は切符売り場も無く小さな桟橋しかなかったが、分かり易
くて良かった。それでも10時30分の便を待つ客は100人を超えていた。運河の向い側の岸壁に
大きな貨物船が荷役の作業をしていてその船腹が黒い鉄の壁のように見えた。
フェリーでは私達は船尾のデッキの席を得た。アメリカ人が多かったが、大半は私達と同年配の観
光客のようだった。オークランドの空港を利用している観光客であろう。
オークランドは湾岸に最初の波止場が開かれた歴史的な街である。1969年には大陸横断鉄道の
終点にも選ばれ港も強化されただけあって、それらしき港町の風貌が船上からも伺う事が出来た。
Alamedaを発ったフェリーはすぐに隣のオークランドの船着場に寄り、大勢の客を乗せた。一段と
混み合ったフェリーは今度は一気に湾の西側を目指しベイブリッジに向かって速度を速めた。
湾の丁度真ん中を行く頃、ベイブリッチの彼方から軍用艦(駆逐艦?)らしき船が放水する艀に先
導されながらこちらへ近づいてきた。私たちのフェリーと交叉して過ぎると、同じ形の艦がもう一隻
やって来た。やはり水飛沫を高く上げた艀に先導されていた。そしてそれに続いて今度は艦上に兵士
が整列した艦がやってきた。長い滑走路ではないが艦上が平らだったからヘリ部隊の艦かも知れない。
周囲の人々の様子では、どうもその日は海軍の記念日のようだった。フェリーがベイブリッジを潜
ってフィッシャーマンズワーフに近づいて行くと、先の桟橋寄りに軍の輸送艦が停泊しているのが見
えた。
その日は色々な催事があり、そのデモンストレーションの湾内航行であったようだ。その関連でピ
ア39ではステージに海軍の兵士によるバンド演奏が行われていたし、午後にはゴールデンゲートの
彼方から5機のアクロバット飛行隊が飛来して、白い煙を吐きながら、編隊乱舞の飛行や果ては湾上
で垂直上昇、下降の息を飲むようなアクロバットを演じて見せ、観覧者、観光客を楽しませていた。
私たちのフェリーはピア39の隣の桟橋に着いた。
海に突き出るように長く延びたピア39は、その名のとおりもとは桟橋として使われていた所である
が、現在はフィッシャーマンズワーフで一番賑やかなショッピングモールとなって、大人も子供も楽
しめる人気スポットである。波止場らしく、潮風と日差しで色あせた木造の建物は2階建てで、それ
ぞれが木のデッキで結ばれており、レストランやショップなど150軒にも迫るほどの店が軒を並べ
ている。先端のKドックには、野生のアシカの姿も眺められ、それも有名な存在となっている。
いつも世界中からの客で混しているが、その日は軍の催しも重なりコンサートやパフォーマンスが
開かれてごった返していた。中ほどにある名物の回転木馬も子供たちを乗せて陽気な音楽と一緒に甲
高い歓声を響かせている。
はなと一緒に観光グッズ(地元スポーツチームのネーム入り)や、Tシャツ類、チョコレートなど
そう代わり映えはしないがお土産を買い揃えてから昼食をとった。
時間がお昼時だけに何処へ行っても待ち行列が長く、狙いだった海鮮料理は諦めて、一番奥のピザ
レストランへ入って席を得た。巨大なピザだったからスモールサイズを2人で食べたがそれでも食べ
きれず、おみやげパックにしてもらった。この店も従業員は殆ど外から来た人達のようでメキシコか
カリブの国から来ている若者のようだった。しかし、客はアメリカ人少々のほかはアジア人、大きな
声とざわめきの様子からやはり中国人が多くの席を占めているようであった。
ウェイターに話しかけてみたが私の英語(私が下手なばかりではないと思う)は通じず残念だった。
キャナリーあたりまで歩いてみたいと思っていたのだが、混雑に紛れて時間があっという間に過ぎ、
帰りのフェリーの時間が来てしまった。
船上からの眺めのほうが坂の街サンフランシスコの静かな風景らしく良いと思った。
左手には名所アルカトラズ島が浮かび、行く手のベイブリッジ先には、東湾岸バークレイズの街並
みが彼方の山裾に連なり、午后の陽に煌めく柔らかな波間の向こうに広がっているのだった。
Alameda の波止場では桟橋の向こうに学校帰りの孫娘ミサが待っていてくれた。
私達はオークランドからハイウェイに乗り、湾の向こう側ゴールデンゲートに連なるスカイライン
に落ちんとする夕陽に照らされながらオリンダに戻る道を走った。
風次郎
海軍のイベントピア39の楽団とアルカトラズ島との間をパレードする小型空母