サンフランシスコ・秋(15/10)

                                                  BGM Music Factory

     
          ティルデンパーク・ゴルフコースの簡素なクラブハウス           美しいコースのレイアウト             

    サンフランシスコ・秋(3)
     ティルデンパーク・ゴルフコース(Tilden Park Golf Course)

                            日曜日の早朝、長男に誘われてバークレーの丘の上にあるゴルフ場でプレーした。
                            40歳代半ばの長男はこのところゴルフに熱が入っているが私は衰えが気になってい
                           るので躊躇した。だが、日曜はこの辺りに住む人達が教会へ行く前に気楽にラウンドす
                           る時だと言う。Tilden Park はアメリカでも最高レベルのパブリックコースと聞いたので出
                           掛けたと言う訳である。

                            明け行くオークランドの丘の上から霧に包まれた Beyの彼方にサンフランシスコ・ス
                           カイラインとゴールデンゲートを眺めつつゴルフ場に到着すると、丁度一人で来ていた
                           スラッとした黒人氏とパートナーになって廻ることになった。
                            比較的難しいコース設計とのことであったが、その1番ホール(上に向かってまっす
                           ぐに高い緑へ伸びるパー4(420ヤード)からスタートしていった。
                            黒人氏は相当の腕前のようで、バックティからビュンビュン飛ばしており、私はフロ
                           ントからついて行く形になったが、長男は私につき合ってフロントからとは言うものの
                           負けじと張合っていた。

                            バークレー・ヒルズにあるチルデン公園ゴルフコースはカリフォルニア大学バークレ
                           ー校キャンパスの上あたりに位置している。 William Park Bell Jr.によって1937年公
                           園と共に設計完成されたコース長6,294yard、18Holes、 par71のコースは、自然の公園
                           のなかの明媚な風景に恵まれ、起伏に富んだ美しいコースだった。
                            乾燥期のカリフォルニアは殊にこの数年水量が足らず、丘の上は禿山の如く見えると
                           ころが多いのであるが、バークレー・ヒルズTilden Park あたりは湾にたちこめる朝の
                           霧が齎す恩恵であろうか、コースの芝はグッショリ濡れており、大きな木々は緑豊かに
                           潤っているようだ。その為グリーンは他の二人には手ごわかったようだが、私には強く
                           打てて良かった。
                            飛ばし屋の黒人氏はアプローチがイマイチで長男はいい勝負をしていた。

                            私達は予定通り9ホールを廻って終えたが、黒人氏はクラブハウスで朝食をとり再び
                           スタートするとのこと、握手をして別れた。9時少し前だった。
                            丘の上から一望できるサンフランシスコ湾はまだ薄く漂う霧にベイブリッジあたりは
                           定かな様子が判別できないくらいだが、対岸のシティーのビル街からSF国際空港、さ
                           らにゴールデンゲートにかけて朝陽が射し込み、活気づく日曜日の華やかな国際都市の
                           静かな装いの時のようだった。

                            しかし、あえて南に眼をやれば、サンノゼ方面に続く丘は、おそらく牧草地としても
                           大切なカリフォルニアの緑の丘であるはずなのに、薄茶色に潤いが無いのである。乾燥
                           による山火事が麓の市街地近くまで広がったニュースを聞いたのもつい最近であったと
                           気になった。
                            シェラネバダ山地にとどまらず遠くロッキーからも用水を運んでアメリカの農業を支
                           え、かつ都市の生活用水を確保したりしてきたカリフォルニアの歴史は、今後一体どう
                           なっていくのだろう。、
                            思えばこの夏、日本も観測史上以来の酷暑であったが、地球に異変があるのだろうか
                           ?などと思いは巡るのである。
                            自然は美しく素晴らしいが、それに従い、猛威を避けて穏やかに暮らすことしかない
                           のであろうか?
                            いや、それで充分であろうと思いつつ、Beyの霧を眼で追うのだった。
                            
                                                                     風次郎

     
      公園の眼下に広がるBay(中央がBayBridge)

           
      風次郎の世界旅』 トップページへ
      サンフランシスコ・秋(4)へ