サンフランシスコ・秋(15/10)

                                                  BGM Music Factory

   
森の中のオーチャード通り              愛犬Teddy

    サンフランシスコ・秋(1)
     オリンダ―その1―

                            東京を10月7日に発ったのに、サンノゼに着いたのは7日の昼前で、時差夏時間の
                           16時間を遡ると、丸1日を得した勘定だ。成田空港を発った時間に戻ったことになる。

                            長男の住んでいるオリンダはサンフランシスコ国際空港からだとベイブリッジを越え
                           てオークランドをやや南に下り、湾の東丘陵地帯に点在する郊外住宅地である。
                            空港からはハイウェイとバートと呼ばれる電車が通じているのでどちらを使っても約
                           3〜40分で来るのだが、今回は湾の南の街『SUN JOSE』の空港に降りたので、車で約
                           1時間半かかって着いた。
 
                            カリフォルニアは夏を終わって秋の盛り。今、乾季の真っ只中で、住宅地域を少し外
                           れた道路沿いの丘陵地帯は草が枯れて、まるで禿山が続いているように見えた。どだい
                           シェラネバダ山系から続く起伏の多い岩石の地形だから大きな木は生えにくいのは致し
                           方ないのだろう。
                            しかし、このカリフォルニアの青空は何時来てもスッキリ爽やかで気温は30度Cを
                           超していて、日本だったら猛暑に相当するように思うが、湿気がないので気持ち良く
                           感じた。 
                            長男宅はバートのオリンダ駅の近くにあるフリーウェイのオリンダ出口から東の丘陵
                           を越した処の街モラガに向かうモラガ通りを2km程行った処、オーチャード通りにあ
                           る森の中の住宅街である。
                           小一時間昼寝をして休み、散歩に出た。
                            オーチャード通りは家の前から東方向へやや急な丘を登っていて、森の中とは言うも
                           のの西に傾き始めた陽の光が射すように注いでいて、眩しい昼最中であった。
                           家族の一員であるヨークシャー・テリア犬の Teddyを連れ出してハナと坂道を登って
                           行く。馴ついていて可愛い。

                            この地を訪れるのは4年振りである。坂道は200m程で頂上に辿り着くので、そこ
                           で空を仰ぐ。少しの暑さが真っ青な空にスーと抜けるように去っていく。
                            丘の上を2曲りほどすると道は下り坂になりメインのモラガ通りへ向かっている。
                            Teddyは家人に連れてこられるらしく道を知っていて、下り坂になると私達を引っ張
                           るように先を歩くのだった。
                            森の木々は目立つ真っ直ぐなセコイア、いわゆるアメリカスギと松の大木が背丈を競
                           う中、楓が黄葉しきれずに枯れ始めたりしていた。
                            大きな白い穂を揺らせるススキと並んで、赤い実を付けながら太い木になって広がっ
                           たピラカンサ、オーストラリアでも昨秋見た乾燥地のブッシュ、スモークツリー、それに
                           キョウチクトウなどが何軒もの家のまわりに彩りを添えている。場所によっては熟れた
                           ラズベリーがそのまま放置され、崩れ落ちかけているのも見かけた。リスや鹿が当たり
                           前に出没するほど生息しているから、彼らの好餌になっているのかも知れない。
                            ゆったりとした森の住宅地である。

                            坂を下りた処には、モラガの保健センターとカトリックの教会が並んで立っているの
                           だ。
                            私とハナはその教会の礼拝堂の前に置かれた幾つかのベンチの一つを選んで腰を降ろ
                           すのが習わしのようになっている。今回も4年前と変わらず古びたベンチに並んで座り、
                           寛ぎを試みるのであった。
                            カリホルニアの午后の陽は強いが、青空が眼に広がる限り爽やかであった。 Teddyは
                           リードをつけたまま石が並べられた木の下を歩き回っている。
                            しばし寛ぎの数日を過ごしたいと思う。
                                                                     風次郎

   
  散歩に寄るHolyShephero Lutheran CHURCH

           
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