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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』No95
富士見からの八ヶ岳初冬
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2004年11月27日
尖り石診療所の窓
風次郎
fuujiro@jcom.home.ne.jp
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諏訪中央病院の内科医師だったHドクターが独立して「尖り石診療所」を開設した。
仕事の関係でお訪ねすると、ご存知八ヶ岳山麓の「尖り石考古博物館」のす
ぐ近く落葉松の中に山荘風の建物が立っていた。駐車場が広いから
何かの施設とは感ずるものの、いわゆる診療施設のイメージが全くない。
すぐ隣には茅野市が運営する「縄文の湯」という公衆温泉もあって、
「先生快方に向かう患者さんにはお勧めでしょうかねー」
とつい余計な言葉が出てしまうような環境だ。
あとで湯冷めなどしないよう早く帰って休む方が賢明かも知れないがー。
玄関を入るとレストランのカウンターのような受付があって、そこから東側
の広いスペースが待合になっていた。その天井の高い組み木がむき出しの部屋
には大きな窓から明るい光が溢れていた。
その待合室の八ヶ岳を眺める窓が先生の肝入りだ。
縦1間、横3間の透明ガラスの向こうには青空一面にちょうど
雪が降ったばかりの八ヶ岳連峰が望めるのであった。
広大なスクリーンを思わせるその窓からは眼の前に広がる裾野原、
その先には色づきを残す雑木林が、
山肌の反り上がりを辿って険しい稜線に続いている。
八ヶ岳は北から天狗、根石、硫黄、それに続く横岳のきざまれた稜線、
ニョキッと主峰赤岳、ドカッとせり出した阿弥陀岳、権現、編み笠すべて一望できる。
「キャンパスに絵を描く代わりだから――」と先生は嘯く。
西側から眺める八ヶ岳は、
このあたりが一番横岳のゴツゴツと横の長さが印象深く迫る図である。
お茶をいただきながら見入ってしまった。
ちょうど今夜あたり、
まん丸の月が暮れたばかりの八ヶ岳に昇り、
光る稜線と麓に広がる初冬の原を煌々と照らしていることだろう。
内科の診療を求めて訪れた方がこの窓によって救われることもありそうな、
とてもユニークな診療所だなと思った。
(風次郎)
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