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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』No93

  
八ヶ岳 秋(2)
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                                                2004年11月13日
                    晩秋
                                                     風次郎
                                                  fuujiro@jcom.home.ne.jp
            

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 雨が降って、風が吹けば
 その風が冬を運んでくる季節

 赤や黄色に染まった雄大な八ヶ岳の裾野原に
 広がる雑木林を覆い撫でるように
 風が吹いていく
 
 静かに木々を揺らし、ハラハラと木の葉を散らしながら
 風が吹き抜けていく
 
 季節が入れ替わってゆくこの日々
 暖かい日と、寒くなり始める冷たい日々を織り交ぜ
 風が時を替えていく

 時が渡っていく寂しい晩秋の季節は
 月の光に照らされて立つすすきの穂が生気を弱めて、
 桃色からふわりとした白に変わって
 風に靡く頃。
 ことしも穏やかな初冬を迎えた

 ここ十数日、
 夜も日も、
 天のもたらした暖かい穏やかな日々よ!
 陽を浴びて弟の野辺おくりを営むわれらをつつんでくれた優しい大気よ!
 これからの冬の日々にも、せめて
 心のうちに、その絶やさんと続く暖燈の感触を留めてくれないか

 やがて香華も失せて
 喧騒の世に流れて生きる我等の小さな魂を
 その気で暖め続けてくれないか!

 弟よ
 八ヶ岳の広き裾野に眠った弟よ
 そちらの世界の方がもっと広かろうか
 そちらの世界の方がもっと明るかろうか
 そちらの世界は静かか
 
 兄はしばしとどまり
 お前より先に引導を渡された責を背負いながら
 お前の眺めて過ごした八ヶ岳を
 まだ何回も歩いてから行くよ

 弟よ
 兄から離れそちらの自由を楽しんでくれ。

 今日、しとしとと雨が降って、風が変わった。
 この風で、
 木々は見事に染め上げた葉を落とし
 山麓は寂しい冬景色へと移り行くに違いない
 季節の営みは変わらないから 
                             (風次郎)

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