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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』No89
富士見高原から秋の朝の八ヶ岳
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2004年10月16日
秋空
風次郎
fuujiro@jcom.home.ne.jp
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久しぶりに青空が戻ってくると、その下はすっかり秋の風景だ。
西山の稜線に近く太陽が傾いてから暮れ行くまでの時の流れに、
秋の香を運ぶ風がもう冷たい。
風は広原をうずめたススキの白い穂を靡かせて、
そこから続く山道に沿って上り、
急に色づき始めた雑木林に飛び込むように吹いている。
秋の陽は釣瓶落としの如く――。
八ヶ岳は東に聳えるから、
裾野から次第に峰へと陽を浴びる山腹が、
輝きを小さくしていくと、
急激に闇が訪れるような感を抱く。
こんな晴れた秋の暮れは、
夕闇の峰の小屋に燈る灯りが見えて嬉しい。
あの山に人がいる。
あそこに人が佇んでいる――
と思うだけで憧れが飛んでいくような感じだ。
“山小屋の灯火は、
ほのかに灯りて――
懐かしき――”
思わず口ずさんでしまう。
ここ数週間の雨と台風から逃れて、
神様のプレゼントのような秋の日和を楽しみながら、
里は黄金の稲田が少しずつ箔を剥がされていくように
面積を少なくしているのを眺めていると、
働く人もいなくなった田畑が、
華やかな紅葉の森や林に囲まれつつ、
やがて今年も終わっていくのかと感慨深い。
そうか、今年は7年に一度の大きな祭りの一年だった。
もう10月も半ば、
思いっきり唄っていた木遣衆の唄も聞こえなくなった里は冬支度にむかう。
里人は炬燵を囲み思い出話に耽る。
楽しい冬が来ると良いと思う。
遥かに望む北アルプス連峰には冬だより「初冠雪」があった。
例年より2週間早いという。
(風次郎)
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